April Wine - The Nature of the Beast (1981) :
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ロックが産業化してくるとそれなりに体系化されて、売れる音楽とロックを掛け合わせて、音楽産業の中のひとつの商材と位置付けられたが、80年代はそれが市場で売れる事が証明された時代だから、ロックは死に向かい、産業ロックが台頭してカネと結び付いた。
カナダのハードロック、April Wineの1981年の作品「野獣」はそもそもが60年代から活躍している老舗のベテランバンドなので、80年代に出てきた産業ロックバンドと出自が異なるが、そこで路線を作ってシーンで売れた。実際このアルバムも良く出来ているし、バンドの本質を壊さないで作品が作られているが、カッコ良さもロックらしさも洗練されたサウンドもあるし、カナダらしい骨太なところも出ている。だから売れない理由はない出来映えながら、どこか綺麗に出来すぎて産業臭く、自分好みではないが、バンド名はその頃から知られていた売れたアルバム。改めて聴くと洗練されたAOR一歩手前の音でマイナー調のところをメロディアスにして明るくしたら正しくAORのような、時代を越えての名盤ではないけど、好んだリスナーは多かっただろう良い作品だけど引っ掛からないあたりが難点。

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