Flamin' Groovies - Supersnazz (1968):
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60年代末期にこんなにキャッチーで軽快なポップロックをプレイしていた貴重なバンドのFlamin' Grooviesの「Supersnazz」も知名度は高くないと思うし、しかもこんな軽快でキャッチーでロックで英国のビートバンドだと思ってたからこの時代のアメリカにも英国ビートバンドの模倣を独自解釈でプレイするバンドがいた事に驚いた。
冷静に考えても60年代末だから英国でクリームが大旋風を巻き起こし、ビートルズやストーンズは熟成期、The Kinksはコンセプトアルバムに乗り出す時期でThe Whoもほぼ然り、アメリカはジミヘン、ジャニス、デッドやドアーズ、ステッペンウルフやらバーズやらの時代で、こんなに英国ビートに毛が生えたような軽いR&Rは目立たないだろうから、カリスマ度合いが違う。
「Supersnazz」は時代を経ているからかなり面白いR&Rが聴けるが、純正アメリカのロカビリーをモチーフに発展した英国のビートバンドに影響を受けたアメリカのバンドなので素直にアメリカのロカビリーにならない。Little Richardのカバーも入ってるけど、英国のビートバンドがカバーする雰囲気でカバーしているから面白く、しかもアルバム全てが相当良質な世界観で作られているので耳障りが良いし、収録曲がそれこそR&Rで軽快。ポップなメロディとキャッチーなフレーズだけどバックは英国ビートバンド譲りのR&Rセンス満載の純粋な英国人では出てこない部分もあるから不思議感も含めて頼もしいが、冷静に見れば「Supersnazz」のジャケットはミッキーマウスをモチーフにしているし、アメリカ産を主張している気もする。

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