Stray Cats - Stray Cats (1981):
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1980年初頭ロカビリーのカッコ良さを再認識させた筆頭格はストレイ・キャッツで、ネオ・ロカビリーと新たなジャンルを創り上げた素晴らしい功績を残したこのバンドも元々はニューヨーク・ロングアイランド出身のバリバリのアメリカ人だが、当時英国の方がこういったサウンドに敏感で、またパンクの波からそれほど時間が経っていなかったから彼等は英国でデビューを果たして一躍人気者になった。彼等の持つ本来の音楽のせいか、ちょっと後のジョージア・サテライツやジョージ・サラグッドの3コードR&Rバンドとは大きく異なり、洗練されてオシャレ感が漂っているし、もちろんファッションにも気を遣っているのでそれだけティーンからの支持は大きかったが、楽曲の持つシンプルでパワフルなサウンドがウケた。
ファーストアルバム「涙のラナウェイ・ボーイ」から名曲のオンパレードで、今でもブライアン・セッツァーのライブではこのアルバムの曲が数多く演奏されるから、彼自身の想い入れを物語っている。単純な3コードロカビリーだが、細かいギタープレイは単なるロカビリーでは終わらず、ジャズやカントリーのフレーズや音が入ってて使われるコードも実に不思議なコードが多く、この頃ハタチ前後でこんなにテクニックと引き出しを持ったギタリストも見当たらないので、カッコから入ったツッパリ君がバンドを始めようとしても無理で、とんでもなくカッコと中味がかけ離れているから評価が高いバンド。
セカンドアルバムも路線は変わらないけど永遠の名バラード曲「ロンリー・サマー・ナイト」は感動したし、今聴いても最後のコードに涙がチョチョ切れて、グレッチが凄くカッコ良く見えてロカビリーの奥深さを知った。ちょっと前に「グレイテスト・ヒッツ」でプロモビデオも見たけどカッコ良いが、今更全部買い集める程でもないから、ベスト盤で十分に楽しめるカッコ良い本当の意味のギタリストを配置したシンプルに凄いロックバンド。

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