Diamond Head - Lightning to the Nations (1980):
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今となっては珠玉の宝石が山のように眠っていた80年前後のNWOBHM群を占めるバンドの数々の中でも後になってこれほど評価されたバンドで最も名高いダイアモンド・ヘッドは、メタリカによるカバーが4~5曲あって、オリジネイターと名を挙げられ、メタリカのドラムのラーズがNWOBHMのマニアとは知られているか。
名盤中の名盤の誉れ高いダイアモンド・ヘッドの1980年リリースの「Lightning to the Nations (The White Album)」は全く休む間もなく紡ぎ出されるヘヴィなリフの数々はヘヴィメタルの名にふさわしい重金属サウンドで、ギターリフの変態性もさることながら、楽曲構成も他のバンドとは一線を画した、ガラリと変わる展開を持っている。ボーカルはZep的と言われるけど、出身地がバーミンガムで聴くとオジーみたいな歌い方や声のトーンが多いのでそう聞こえてしまう歌声が特徴的で、ヘンな言い方だが、楽曲のノリを全て殺して独自の重さと雰囲気を出す事に成功している。
ここまでラフな音のアルバムもなかなか巡り会わないが、きっちりと作っていたら面白くないから、これで良いけど凄く迫力があって勢いがモロに出てくるが、こういう音こそロック。音質もそれほど良くないが、生々しくてよろしいし、確かに後にメタリカがカバーして有名にしただけの事はあって、スラッシュとは言わないまでも、かなりヘヴィで金属的な音が詰め込まれている。
21世紀になり初来日公演を行ったらしいが、ダイアモンド・ヘッドについて書かれているブログやウェブ記事がこんなに多いとも思わなかったので驚いたほどで、メタリカ効果は絶大です。それだけファンを虜にする価値は十分に持っているアルバム「Lightning to the Nations (The White Album)」だが、個人的にはこういうの聴いているとどうしてもバッジーに行き着いてしまう気がする。

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