Motörhead - Ace of Spades (1980):
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いつの時代にも反抗的、反逆的、そして攻撃的な姿勢を音で表現するバンドは存在したし、古くは60年代末期にブルーチアーやハイ・タイドが英米で存在していたが、70年後半はパンクムーブメントの波もあってより一層顕在化して、それに輪を掛けたハードコアパンクや後のスラッシュメタルに発展。それでも驚く程の攻撃性を今でも聴く度に発揮しているモーターヘッドはパンクとメタルの間を行く王道のロックバンドで、中でも話題になるのが「ノー・スリープ・ティル・ハマースミス」か今回紹介する「Ace of Spades 」。「エース・オブ・スペーズ」は1980年リリースの作品だけど、正直言って以降のバンドでもまだこのアルバムに勝ててないと思うし、互角なのはいくつかあるけど、このインパクトは凄い。しかも嬉しい事にモーターヘッドっは英国バーミンガム出身だから、こういう攻撃的なバンドが英国から出てきて世界にその存在をアピールしているグレ具合がカッコ良くて、バンドのイメージを見るとハーレーに乗ったアメリカのワルの印象だけど、湿った英国のバンドです。
タイトル曲「エース・オブ・スペーズ」が有名で聴いた事ない人は最初のレミーのリッケンバッカーのベースの音からしてヤバく、そして始まる轟音ギター、更にレミーのダミ声のシャウトもこれほど迫力あるバンドは見当たらないからどれだけパンクスやスラッシャーががなり立てても敵わない。歌ってる姿がカッコ良く、マイクスタンドからマイクがぶら下がっているように下を向いていて、レミーは上を向いて歌うから、当時にしては相当速くて攻撃的な音だし、ルックスも相当ワルでロックそのもの。ただ、ラモーンズも同じだけど、熱狂的なファンも付くし、カリスマだけど音を聴くと似た曲が並ぶので飽きる側面はあるが、ライブをナマで見たら完全にぶっ飛ぶから彼等は今でもライブバンドのまま凄くロック。
WWEのトリプルHのテーマ曲で昔のレッスルマニアでモーターヘッドが生演奏していたが、迫力満点で、大会場の迫力に負けないし、トリプルHの気合いも相当でプロレスとハードロック/メタル系はよく合うからどっちも男臭くて燃えたものだ。

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