Loudness - Disillusion (1984):
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80年代のHMシーンが盛り上がってきた中、アメリカではLAメタル全盛期、それまでの英国から発祥したNWOBHMの流れが完全にアメリカで市場になった頃、日本代表でキッズの声援を背負いながら世界進出を果たしたラウドネス。日本風のアレンジや戦略は一切なく、正に向こうの土俵で勝負を賭けた心意気は夢を見せてくれて、しかもまだ駆け出しだったモトリー・クルーとジョイントしてて、さすがに世界戦略を担うバンドは違うと見せた。自分は特別なファンではなかったけど、頑張って欲しい気持ちはあった。
アメリカ進出する手前までのアルバムは往年の英国ハードロックに影響を受けたサウンドで、明るいノリのHMではなかったが、アメリカ進出で意気込んだ「THUNDER IN THE EAST」はジャケットが唯一日本らしさを出し、音はアメリカ狙いのサウンドに変化させて望んだ気合い作。個人的には手前の「DISILLUSION~撃剣霊化~」の方が好みで、特に英語版を聴くと日本のバンドの印象はなく、かと云ってヨーロッパのバンドとも違う面白さだった。海外進出してからの彼等はアメリカの評価も高かったが、今でも根強い人気を誇っているヨーロッパ、特にオランダ周辺だから面白い。
ボーカルの声の好き嫌いではあまり好みではないし、何処かあり得ない声質とも感じるが、ギターとドラムの凄さは世界レベル間違いないし、ラウドネスは曲にキメが多いバンドでタイト、そしてギターヒーローのカッコ良さもそのままで、ましてやこの頃既にヴァン・ヘイレンもいたからギターはあれくらい弾けないとダメだろうと思ってた。世界に出てバンドメンバーの交代もあって、それでも今また新しいサウンドを模索している姿は、聴いてみる気になるし、ビデオ「EUROBOUNDS」を見ると、あの頃のラウドネスの凄さを改めてマジマジと実感出来る。

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