Roxy Music - Country Life (1974):
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ロキシー・ミュージックが1974年にリリースした4作目の「Country Life」は、やはりどうしたってジャケットに目が釘付けになるのは今の時代も同じだろう。レコード時代はホント、マジマジと眺めたくなったし眺めてたが、自分が「Country Life」を知ったのはリアルタイムじゃなく、色々な噂を聞いた後なので余計にマジマジと見入った。日本では過去から右側の女性が実は元男性だと言われていたが実際それはない様子らしいので都市伝説か、男的顔立ちにも見えるからそう言われたらしい。
アルバムジャケット的にはこの女性たちがいる写真といない写真のジャケットをレコード屋でよく見たので、その違いが何かといつも不思議に思っていた。シースルーの下着姿の右側の女性の陰部のヘアーが写ってる理由から日本では輸入規制対象になったらしく、アメリカやカナダではジャケットから二人共いなくなったバックの木々だけが写ったジャケットに変更されたようで、昔から女性がいるジャケットといないジャケットがあるのが不思議だったが、あのジャケットならどこかで消されてもおかしくないとは思った。今見てもなかなか官能的なジャケットで良い。
自分はロキシー・ミュージックは苦手な部類、掴み所のないサウンドの印象で得意ではない、なかった。しかし「Country Life」を聴いていると結構好きな音だったと気づき、特にA面のモダン・ポップと呼ばれるキャバレーチックな綺羅びやかさ感が良くて、デカダンでモダンな云々よりもチープな場末の音が頼もしい。それはバンドの音のイメージで、音を聴いてて面白いな、ベースも結構動いてて良いラインだとクレジット見るとベースはジョン・ガスタフソン=Quatermassが参加しているからそういう流れで、英国ロックの深みはこういうトコロにある。それで鍵盤&バイオリンにはエディ・ジョブソン=キング・クリムゾンやカーブド・エアーに参加していた天才少年で、そういう才能が元々音楽性の欠片も持ってなかったバンドにひとつの方向性を色付けている。フィル・マンザネラのノイジーでヘンなギター、アンディ・マッケイの安っぽいサックス、ブライアン・フェリーの白々しい歌、どれをとってもユニークな世界の「Country Life」は不思議な音楽。

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