The Gods - Genesis (1968):
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こういうバンド名を付けるあたりからして相当の自信があっただろうと思うが若気の至りだろう。昔、The Godsというバンドにユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーがいたらしいから探してみるかと思って、アチコチのレコード屋を漁ってたけど、これとは全然異なるジャケットが見つかって、その時はアルバムジャケットがどういうのか知らなかったからそのアルバムを買ったが、家に帰ってレコード聴いててもどうも違う感じがする。クレジット見ても全然見当たらないし、と思って聴いてても面白くなくて不思議に思って。そしたらとある日、このジャケットを見かけて、あれ?これ?みたいになって、また買ったら、今度はなるほど、こういうのかと思ったが、それじゃこの前買ったのは何だったんだ?とアレコレ調べてみればアメリカのThe Godsだったというオチ。
こちらは英国のThe Godsの1968年リリース作品「Genesis」で、ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーとリー・カースレイクが参加していた正に前身バンドとも言えるが、あの躍動感はここには見当たらない。もっと素直なオルガンハードロックが演奏されてて、ギターは全然目立たずひたすらオルガンによるハードロック、と言うほどハードでもないが、オルガンロックってトコロか。随分と牧歌的でキャッチーで歌メロも口づさめるレベルのものだし、時代もあってちょいとサイケ風味なトコロもある。実は売れたのか?ってくらいにはポップに近い作品で、楽しめると言えば楽しめるがよくよく聴いてるとビートルズの影響もかなりあるとも思った。
60年代はまだロック的なのが全面に出てこないで音楽を演奏する、色々なアプローチで演奏するのが中心で、60年代終盤になってくるとガツンとしたのも出てくるけど、多くはその変化に気づかない、こう言った作風のバンドだった。それを思うとジミヘンやクリームは強烈だったのだろうとシミジミ思うが、このアルバムも途中でケン・ヘンズレー独特のヒープで見せたサウンドがモロに出てくるので一気に面白くなってきて、あのコーラスに独特のドライブ感、そしてハイトーンと抑揚感に包まれたメロディと素晴らしいロックが聴ける。傑作。

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