Patti Smith - Easter (1978):

0 Comments
B00AAKVUVS

 ニューヨークのCBGBはストリートロッカーにとって憧れのライブハウスで、日本からもCBGBに渡る、またCBGBでライブをやる目的でニューヨークに飛ぶバンドもいる程だが、実際CBGBでプレイする事自体はそれほど難しくないらしい。パンクスの登竜門で名が知れ渡っている以上、ヘタでも何でもライブをやらせるだろうが、しかしそこにいる観客は相当シビアで白熱させてくれなければビールでも投げつけてくる粋がった連中で、そんなイメージが先行しているCBGBの創設期から今でも顔を出す大物でありながらストリートに密着したニューヨークパンクの女王、パティ・スミス。

 1978年リリースの三枚目「Easter」は、いつも不思議に思うがこの人がなぜアリスタレーベルに所属しているのか。アリスタは創作物について一切口を出さない契約があったらしいが、その後のアリスタのメジャー路線の音楽志向からは実にかけ離れたアーティストで、それがお互いを大きくさせた理由だから結果は良かったのだろう。「イースター」はまたジャケットは艶めかしいメイプルソープの写真で衝撃的だが、音的には彼女の数多いアルバムの中でもかなり上位に入る名盤で代表曲がいくつも入っているしロック的に熟した作品で、最初に聞いたインパクトは「Babelogue」の朗読の熱さに驚いて、そこから「Rock'n Roll Nigger」に進む瞬間が好きだった。その後は「Because The Night」のシュールさが良くて、ブルース・スプリングスティーン作曲は意外だったが、歌詞を少々手直しした事がきっかけとなってアルバムに収録されている。彼女の代表曲だし他人の曲を歌う偏見がないので全く問題ないが、彼女は無名の頃からいつも大物を惹き付けるが、彼女が関わる人が無名時代から知り合いで、そして大物になるオトコが多い。

 しかし名曲のオンパレードで、先の理由で何度も聞いたアルバムだが「We Three」も凄く優しいし、ニューヨークパンクはロンドンパンクとは意味合いが異なるけど、パンクの枠組みが関係ない人。ジョー・ストラマーの「Punk is Attitude」が正しく、パティ・スミスも芸術を表現する手段としてガレージ的に始めている。





PunkNW
関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply