Cactus - 'Ot 'N' Sweaty (1972):
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BB&Aのリズム隊と言えばヴァニラ・ファッジかカクタスだが、ヴァニラ・ファッジは古いのでカクタスへ行こう。ベックとバンドを組むためにヴァニラ・ファッジを脱退した二人が、ベックが事故って話がお流れになり、カクタスを結成した。4枚目の「'ot 'N' Sweaty」が一番脂の乗っているアルバムで、重さとグルーブと妙な英国風ロックもカッコ良くて英米中間的な音が魅力的で、このアルバムは変則的でA面がライブ盤でB面がスタジオ盤だけど古くてヴァニラ・ファッジの重さと、そこに今度はオルガンがハマるから更に音が厚くなってプログレハードに聞こえる。ベックと融合があったから注目されたバンドながら、カクタス単体でも十分カッコ良く、ヴァニラ・ファッジも注目の的のバンドだったが、ブルースベースでグイグイ来るのが良い。
スタジオテイクのどの曲も好みのだが、曲構成はちょっと飽きる。最後の酒飲みパーティ後の気楽な感じまで含めて良い雰囲気だが、全然音がハネないユーライア・ヒープ的で分かりやすいが、結局この後二人共BB&A結成に向かうので、この頃の低迷していたアメリカンロックを救うバンドがなくなってしまった。ファースト「カクタス」から三枚目「リストリクションズ」まで基本路線は同じで、ちょっとシンプルなヘヴィロック。

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