Peter Criss - Peter Criss (1978):

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 当時のKISSファンのため息がよく分かる気がするアルバムで、KISSは他に類を見ないバンドはもちろん、全員が歌って曲が作れる器用なバンドで、実はビートルズ的なバンド。ポップでキャッチーで皆歌えて作れて国民的人気がある共通項は多い。この手のバンドが面白いのはビートルズも然りだが、4人の志向性が異なっていて、その融合体で成り立っていた事だが、それぞれのソロになると面白味をそこまで発揮できないのはビートルズだけでもない。

 1978年にKISSのメンバー全員がソロアルバムをリリースするユニークな試みで驚かせ、今に至るまでそんな事をしたバンドはKISSだけだし、実に頼もしかったが、レコード会社もKISSの4倍売れる事が判っているから諸手を上げて賛成だろう。そのソロアルバムの中で一番売れたのはエースらしいが、KISSファンだったら皆4枚とも買っただろうし、エースのソロだけを買う人はさほどいなかったと思う。一般のファンがラジオでエースのソロアルバムを聴いて買い求める事があるだろうか、エースのアルバムが一番売れた理由は良く分からないが、出来が一番良いアルバムなら分かるけど。

 そして「Peter Criss」のアルバムジャケットを見ながらワクワクして聴くと冒頭から「??」となるアルバムでピーター・クリスの趣味嗜好で作られたアルバムだからKISSではないが、KISSの中でも歌に特化した曲を持っているピーター・クリスの作風。歌モノ中心で味わいのある歌声がしっとりとハマる曲もあり、また当時流行ってたディスコリズムに触発された曲もあるが、ないのはハードロックやロックな曲で当時は一番ダメ出しされたと想像に難くない。皆、今の耳でこの4枚を聞き直すと音楽的に多彩な作品はピーター・クリスと容易に分かる。





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Posted byフレ

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