Alice Cooper - Love It to Death (1971):
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バンドの持つイメージと実際の音楽が実はかなり異なるのはKissを代表として、アメリカにはそんなバンドも多い気がするのも、自分が勝手にそう思ってるだけで、バンドの問題ではないが、何かのきっかけで知った時にその印象が頭に刷り込まれている。Alice Cooperもその筆頭で、昔は今みたいに何でも映像ですぐに動く姿が見れないから写真や誰かの話からイメージするしかなく、音もほとんど手に入らなかったし、レコード屋行っても普通にAlice Cooperが売ってないし、あっても最新作で、旧譜は全然手に入らなかった。そんでもやっぱ聴きたくて探して見つけてた。
1971年にリリースされたメジャー一作目「Love It To Death」、Alice Cooperの3枚目で、前2枚はザッパのレーベルから出てたからインディーズ扱いだったから、メジャー一作目「Love It To Death」です。伝え聴いていた印象の迫力は持ちあわせたジャケットだけど冷静に見ればメイクもしてないしおどろおどろしくない、普通のバンドのコケ脅し的写真でしかないが、雰囲気はあるし、レコードに針を落とした時に衝撃も全くなく、地味に普通にロックンロールでハズした印象だった。メジャーな「I'm Eighteen」も単なるポップ調のロックで、何も新しい刺激は受けなかったし、凄くテクニカルでもなくカッコ良くもなく歌を聴かせるでもなく、10代の少年には刺激不足だったが、その後に「Billion Dollar Babies」や「Welcome to My Nightmare」を聴いたから面白いと思ったけど、「Love It To Death」は印象がよろしくない。
再度聴いてるが面白味は少なく、A面4曲目の「Black Juju」でようやくAlice Cooperらしいシアトリカルなショウをイメージさせる9分の曲が出てくるくらいで、何となく演劇性の高いバンドの基礎知識がないとAlice Cooperはよく分からないが、あのパフォーマンスをイメージすれば映えるけど、ロックで聴くには物足りない。ところがアメリカではカリスマ的に売れていたからアメリカ人の感性は分からないし、ビジュアルありきでシーンを先取った人とすればおかしくないけど、音だけでは伝わり切らなかった。

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