Guns'n Roses - G N R Lies (1989):
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ココのトコロ幾つかのバンドを聴いている中で、何となく時代的にGuns'n Rosesの影がいくつかチラついたのでちょいと聴いてみますかと取り出した。リアルタイムもあって最初期のウワサ時代から何となく名前は耳にしていたし、デビューしてからも聴いたのは早かった。ただ、あそこまで爆発的なバンドになると思わなかったし、そこまでのバンドとも思わなかったのは自分のセンスの問題だろう。それと言うのもGuns'n Rosesの最初のインディーズ時代のライブアルバムも当時聴いていたので、そんなに面白いかと。メジャーデビュー作の「Appetite for Destruction」は今でも何かと名が挙がるが、その前のはそんな予感を感じさせるモノじゃなかった。
今では「G N R Lies」で聴ける前半4曲がそのインディーズ時代のライブ。どこか取り柄があるバンドの音に聞こえる人はあまり多くないと思う。勢いはあるしロック的なパワーは感じられるけど、歌もまだ普通の範疇だし、楽曲もそれほど突出していない。まさかあんなに洗練された曲を生み出すバンドには思えない。それでも時代はしっかりと彼らが売れた伝説になった事を証明しているから面白い。この寄せ集めアルバム「G N R Lies」は「Appetite for Destruction」が鰻登りに売れ、丁度アコースティックな新曲も幾つかあったのでそいつらをEPでリリースするならインディーズ時代のライブ・アルバムと併せて企画アルバムにしてリリースしようとになった変則的な企画盤だ。それは狙い通りに売れたと思うが、結果、最初期の記録がきちんと残されている意味で良かった。
ライブは正直に大したもんではない。エアロスミスのカバー「Mama Kin」もそのままだし、別にキラーリフも炸裂しないが、この頃流行していた速弾きフレーズは全然出てこないから当時のシーンでは目立った。骨太なロックが出されている事が珍しかったから。後半はアコースティックな新曲で有名な「Patience」から流れてくるがこれが全然好きではなくて、その後ファースト「Appetite for Destruction」の勢いとパワーを持っての後と思うと違和感ある曲ばかりで、安直にリリースしすぎたと思うが、それも短命に終わったバンドの記録からすればありがたい代物。昔聴いた印象と今回聴いた印象がさほど変わらず、更に下がったのはあまりなかったので珍しい。新しい試みへの挑戦は面白いので一長一短ではある。

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