Girl - Sheer Greed (1980):
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バンドに於けるメンバーチェンジの遍歴は上手くいく場合と全く機能しない場合があって、様々な要因によってその価値は変わるが、デフ・レパードに加入したフィル・コリンは間違いなく双方にとって大成功の図式だった。それはアチコチであってアイアン・メイデンに加入して顔役になったブルース・ディッキンソンもそうだし、シン・リジィ最後の加入ギタリストでしかなかったジョン・サイクスが今でもシン・リジィの名を使ってプレイしているなど。
そのフィル・コリンがデフレパ参加の前に参加していたバンド、ガール。ガールの「Sheer Greed」、冗談みたいなグラムロック的バンドで、1980年に出てるからキワモノでもあったけど、面白い音を出していた。そのサウンドの要はもちろんフィル・コリンで、キャッチーで可愛らしい曲が多く、その辺のセンスとデフレパのセンスが合致したが故に成功に結びついたようだ。ガールのボーカルは後のL.A.Gunsのボーカリストとして、そして一部では俳優と知られるフィリップ・ルイスで、目立ちたがり屋なだけで取り立てて実力が目立たないこの人も、パフォーマーとしては非常に面白かったようだ。
アルバムはポップでキャッチーなハードロックで良い言葉で言えば退廃的だけど、好きな人は好きな音で、NWOBHM勢の持つ金属さ加減からはちょっと外れているから同じに語ってはいけないバンドだけど、一括りにされる場合が多い。「Sheer Greed」のジャケットも気合いの入った艶めかしさでカッコ良い。

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