2022-03-26

Joe Satriani - Surfing with the Alien (1987):

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　時代は1987年、高速ギタリスト達がこぞってシーンに出てきた頃、イングヴェイ・マルムスティーンが最速ギタリストに異を唱える者はいなかったが、アルカトラス繋がりでシーンに入り込んできたスティーヴ・ヴァイも超絶ギタリストだった。しかもその人の師匠がジョー・サトリアーニとあちこちで声高々と吹聴していたからジョー・サトリアーニの知名度も一気に爆発して、皆が皆どんな人かと耳がダンボになっている頃に狙ったようにリリースされたジョー・サトリアーニの出世作「Surfing With the Alien」。

　こういうギターインスト作品はそれまで聴いた事がなかったから驚いたが、ボーカリストがいなくてもメタルギターは成り立つと当初めて気が付いた。ギターインストだとゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」やマイケル・シェンカーのいくつかの作品のイメージで、それが続いたら大変だと思ってたらそのままで、歌メロのあるべきラインをギターの音色で歌わせて、しかもギターソロも入るので面白い。同じようなフレーズや音色で飽きるけど、「Surfing with the Alien」はきちんとギターが歌っているからそれほど飽きずに聴ける不思議。

　ヴァイの師匠の割に若くて驚いて、今考えるとヴァイの先生はザッパで、ギターの師匠はジョー・サトリアーニだからプレイのスタイルは似ているし、フレーズも似ているが、それにしてもこれだけ売れたインストアルバムも珍しい一枚。