2022-03-22

Yngwie Malmsteen - Chashing Tokyo 1985:

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　孤高のギターヒーローと難しい性格とワガママ奔放の天才のひとりにイングヴェイ・マルムスティーンがいる。ギター小僧的に書くと、ヴァン・ヘイレンが築いた速弾き奏法が80年代のハードロック・ヘヴィメタルシーンを支えたとするなら、80年代にアルカトラズで世界に打って出たインギーはそれ以降のHR/HMのギタリスト全てに影響を及ぼしたと言え、どちらも共通するのは全てのクローンギタリストは消え去り、オリジナルの彼等は今でも健在。ちなみにヴァン・ヘイレンはオランダ人、インギーはスウェーデン人、マイケル・シェンカーはドイツ人とアメリカはヨーロッパ人の繊細且つテクニカルなプレイに押されまくっている。

　たまたま流れ的にインギーだけど、アルカトラズで早々に来日公演を行って、そのテクニックでギター小僧の視線を一心に集め、すぐさまアルカトラズを脱退し、日本のプロモーターに見初められ、インギーが書き溜めていた曲を一気に完成させて仕上げた最初のソロアルバム「Rising Force」をリリースしての来日公演。すぐに来日ではなく、それなりにツアーをやっていく中で日本も加えられて1985年に来日公演が実現。嬉しい事にその初来日公演の様子はMTVの特番でも放送され、更にビデオでも「ライジング・フォース:ライヴ・イン・ジャパン'85」でリリースされたが永らく廃盤だった。

　当時会場には行ってないのでナマナマしい事は書けないけど、ビデオが好きで良く見てて、若干22歳のスウェーデンの若者が弾くプレイにクラクラしてた。初っ端から聴いた事のない「I'll See The Light Tonight」で、後にセカンドアルバム「Marching Out」に収録されるこの曲もギターソロのためにある曲でカッコ良かったし、「I'm A Viking」は重苦しく聞こえるけど、冷静に見ると時代を反映している。そこから以降の「広島モナムール」や「Black Star」「Jet To Jet」はやっぱりカッコ良く、ギターヒーローに相応しいし、最後はジミヘンばりにギター破壊の様相で、まだジミヘンを知らなかったガキにはもの凄い衝撃だった。観客の表情見てても同じで、後でパクリと分かったけど、当時はさっきまで弾いてたギター壊すのかと衝撃的だった。