Michael Schenker Group - M.S.G (1981):
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不定期ではあるがギターの音色とメロディにヤラれて心地良くなる時がよく来る。音楽を聴いてて面白いのは、同じものを聴いてもギターばかりに耳がいく時、音楽的に聴いている時もあれば、曲を聴いてる時もあって、同じアルバムでも全く異なる音を聴いている事はあるし、他の人と話してるとよく分かる。楽器やってる人は自分がやってる楽器の音が一番耳に入ってくると思うが、聞きまくってるとそれ以外の音が聞こえてきて自分の音と組み合わせていく事も多く、歌が好きだったら歌メロだけど、そうじゃない時の方が多い。
美しいギターと言えばマイケル・シェンカーに尽きるが、1981年リリースのアルバム「M.S.G」は、前作も同じタイトルでややこしくて、性格は凄く繊細でギターも几帳面なのに割と作品タイトルには無頓着な人かもしれない。このアルバム「M.S.G」は問答無用の名盤で、アルバムの曲が良い曲ばかりで、適度にキャッチーでギターもメロディアスに鳴ってるし、コージーのドラムが要所要所で鋭く刺さる曲もある。ゲイリー・バーデンが歌メロ作ってるが、見事な歌メロメイカーと思うし、怒涛のギターソロ全てが美しくハードで、マイルドなトーンで彩られたフライングVから奏でられる美味な味わいだから、まったく耳障りにならないハードドライブな素晴らしい作品。
捨て曲が一切ないくらいにギターが歌って作品を華やかに彩ってるプレイばかりで、楽曲が更に飛翔するようにギタープレイが冴え渡り、コージーの独特なシンバルが鳴り響く。一体どうやったらこれだけ美しいギターソロのメロディが奏でられるのか、口づさめるギターソロばかりで、今の機材でこのメンツの録音だったら凄い迫力に仕上がったと想像出来る。音の迫力不足だけが物足りなくて残念だけど、ホントに素晴らしい作品でギターが好きでなくてもコレ聴けばギター好きになるだろう。

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