Soft Machine - Fifth



その長いバンド歴史の中でも真ん中に位置する、「Fifth」だが、全作品中最もジャズに近づいた作品と云われる。しかししっかりと根はロックなのだなぁ、聴いているとね、そう思うワケよ。確かに面子的にもエルトン・ディーンのサックスを筆頭にマイク・ラトリッジのオルガン、ヒュー・ホッパーのベース、ドラムはフィル・ハワードとジョン・マーシャルによるものでフリージャズ的な要素が強い…と括って言ってしまっては元も子もないので、フィル・ハワードの叩いているA面はかなりフリージャズのエッセンスが強くて、こちらはエルトン・ディーンの真骨頂とも云える一曲目の「All White」がもの凄く心地良い。かと思うと続いての「Drop」ではやはり聴き慣れたマイク・ラトリッジのオルガンが心地良く鳴ってミニマル的な要素も強い従来型ソフト・マシーン
アルバム「Fifth」がレコーディングされたのが1971年から72年頃で1972年にはアルバムリリースされている。そして72年にフランスで行われたライブ「Live in France」が突如として1995年にリリースされて、驚きのあまり速攻で買ってしまったのだが…。これはドラムにジョン・マーシャルが参加しているヤツで、アルバムほどの鋭さはないけど「5」の曲中心でライブが丸ごと収められているのでマニア必聴のアイテムだね。ソフト・マシーン
それとこの時期にエルトン・ディーンは自身のソロ作品「Just Us」もレコーディングしていてこちらもほぼ同じような面子で録音されているので兄弟作品として聴いておきたいね。こうなってくると全くジャズメンと同じようなセッションで誰がリーダーか、ってだけの違いになってくる(笑)。
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