Freddie King - 1934-1976 (1977):
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思えば、稀代のブルースギタリスト、フレディ・キングを知ったのもクラプトン絡みだから、そういう意味ではクラプトンの影響力は大きくて、昔から色々なブルースメンとセッションしていたから聴く幅が広がった。きっかけは忘れてしまったが、フレディ・キングの名作「フレディ・キング1934~1976」を一番最初に知ったのもクラプトン絡みで、当時アルバムのB面でセッションして結構なバトルが聴けると書いてあったから探してきたと思う。クラプトンはギターバトルになると良いギターを弾いたからね。
1977年にリリースされたフレディ・キング稀代の名作「フレディ・キング1934~1976」で、CDだと6曲目から9曲目までがクラプトンとのセッションで、昔はB面ばかりを聴いていた。いつしかA面も普通に聞くようになり、B面を聴く時もクラプトンのギターよりフレディ・キングのギターを聴いてて、そのA面はまだ控えめだけどブルース一辺倒に限らないフレディ・キングの挑戦を含めたセミベスト盤。5曲だからチョイスされた曲だけど、オープニングから驚き、次の曲でいきなりしゃべりの曲。ソウルやR&Bの流れも踏襲しているが、ギターを弾くとグイっと引き込まれるからさすがで、さらに超エグい音のスクイーズギター「Ain't Nobody's Business」が素晴らしいからこのヘンのフレディ・キングは最高。更に続く「Woman Across The River」もまたグイグイくるギターがエグくて、更に歌もノッてる熱いプレイとベースも聞き所多数の詰め込み過ぎなくらいのナイスな曲と、そしてシカゴブルースの定番「Sweet Home Chicago」のテキサス野郎版は弾きまくってます。
そしてB面はクラプトンとのセッションだから、軽めのスワンプ系のブギから始まるが、さすがにクラプトンも中間ソロあたりでは大人しく、曲中のギターも右チャンネルから密やかに聞こえるけど、バックミュージシャンに徹している。続く「TV Mama」は冒頭からクラプトンの滑らかギターで始まり、ギターの線の細さが存在感を軽くしている気もするが、スタンダードなブルース曲だから本領発揮してフレディ・キングとセッション出来ている。ただ、圧倒的にフレディ・キングに持っていかれるのは人柄の良さか。そして静かなバラード曲はさすがに本領発揮なクラプトンで、ここではフレディ・キングの歌の熱さをサポートする側面が強く、最後はライブ定番セッション曲「Further on Up The Road」で、両者炸裂。このセッション聴いてブルースギターセッションにハマった。「シークレット・ポリスマン」でベックとクラプトンが一緒にやってたのもこの曲だから「Further on Up The Road」は覚えないといけない曲と思ってたが、結果、一度もセッションした事ないくらいマイナーだったから勘違いも甚だしかった。

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