Hound Dog Taylor & The HouseRockers - Hound Dog Taylor & The HouseRockers (1971):
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指が6本あるギタリストで有名な人だが、ブルース界も結構不思議な人がいて、ジョニー・ウィンターもアルビノ人種だし、ブラインド・ウィリー・なんとか、は盲目のギタリストやピアニスト、また、盲目のバイオリニストもいる。ハウンドドッグ・テイラーは6本指で、腫瘍に近い奇形か、よく見える写真はないけど、小指の根本にもう一本指みたいに見える。
ハウンドドッグ・テイラーとハウスロッカーズ名義のファーストアルバム「Hound Dog Taylor and the Houserockers」はアリゲーター発足の印で、ハウンドドッグ・テイラーを見たからレーベルを興そうと思ったらしく、アリゲーターを立ち上げて一枚目がこの「Hound Dog Taylor and the Houserockers」。1970年の出来事だから新しく見えるが、もともとは戦前からのサウンドだから実は新しくないけど、1970年頃のアリゲーターの功績は大きく、つまりロックの進化と共に進んだと。
そして本作は、バンド名通りブルースよりホワイト・ストライプス的イメージが良い。ドラムとハウンドドッグ・テイラーのギターともう一人のギターのトリオ編成でベースレスで、ギターがベース代わりを弾いている考えられない構図のプレイでハウンドドッグ・テイラーは縦横無尽にエグイ音でギラギラとギターを弾いているから、ブルースメンよりもガレージサウンドを最初にやった黒人で、エルモア・ジェイムズのギターに近い音。
曲は3コード中心でブルースを踏襲した形式のブルースメン、ブルースバンドでも、ハウスロッカーズは伊達ではなく、同時代のロックからしたら全然チープだけど、エネルギーは凄いので、熱いロック好きな人は聴くべし。

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