Fenton Robinson - I Hear Some Blues Downstairs (1977):
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ホントはブルースと一口に言っても、それぞれ傾向やスタイルやメンバーの繋がりや師匠、弟子など、または類似性の高い音楽性やスタイルなど、系統立てて整理していけばもっと理解しやすいと思うがそこまで掌握しきれていない。まだまだホントに深い世界だ。ライブラリの中にフェントン・ロビンソンを見つけて、明らかにソウル・ブルースややモダンに近い音。
1977年にリリースされたFenton Robinsonの3枚目の作品「I Hear Some Blues Downstairs」。冒頭からモダンに洗練されたメロウなブルースがおしゃれな歌と共に流れてきてかなり心地良い。軽快なブルースとブラコン的ソウルフルな歌声は70年代中盤以降の特徴。ブルースの歌とは違う。例えばB.B.Kingの歌も結構ソウルだけど、ブルースだ。でも、Fenton Robinsonはソウルな歌な感じ。歌は響けば良いので区分けは意味ないが、この辺の微妙な好みの差は聴くか聴かないかのボーダーライン。ただ、ギターが良い。甘いフレーズと甘美な音のギターでブルーススケールとブルースな魂で弾いているけどおしゃれ。このおしゃれ感がFenton Robinsonの特技でこの「I Hear Some Blues Downstairs」はたっぷりと楽しめます。メロウなバラード「West Side Baby」も味出しまくってていやらしい。
Fenton Robinsonの位置付けも難しい。70年中後期に出てきてるからブルースメンの認識は強くない。でも、ブラコンかじゃないから、中途半端かもしれないと思ってて、時代ごとに聞き分けてもいないけど、一番聴かない70年後半のブラコンと被るのは勿体無い。ちょいと小洒落たバーでBGMに流れていると良い感じ。ジャケット見たら失望するけど。

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