Buddy Guy - Drinkin' TNT Smoking Dynamite (1974):

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 シカゴブルースの大御所となった今でも現役バリバリのブルースメンがバディ・ガイ。ここ最近の活動においてもかなりアグレッシヴにギターを弾いており、あちこちのロック畑のバンドと気楽にセッションしている。モダンな彼のストラトキャスターによるブルースギターは確かにロック魂をくすぐるものがあり、時代的にもロックと共に生きてきたブルースサイドの代表で、そういう視点で追いかけると非常に面白い。

 昔まだブルースを深く知らない頃にレコード屋のBGMで流れていたブルースがカッコ良くて、衝撃を受けてレジ周りを見回すとライブアルバム「Drinkin' TNT Smoking Dynamite」が飾ってあった。速攻で購入してひたすら聴きまくり、そのフレーズ一音一音を聞き込みながら楽しんでた。クレジットにベース、ビル・ワイマンとあったのも取り付きやすかった。アルバムは1974年のライブ盤で、ジュニア・ウェルズと黄金コンビによる傑作ライブで悪いはずがない。今でもよく聴くけど、正にシカゴブルースサウンドが流れるし、ギターだけのブルースとは異なりハープが出てくるので、多分この辺のサウンドはポール・バターフィールドにもの凄い影響を与えたと思う。マイク・ブルームフィールドもこの状況を目の前で生で見ていたのでその影響は凄いだろう。そんな二人がシカゴで運命的に出会ったのも時間の問題だった。そしてバディ・ガイのギターだ。アグレッシヴに聴いているモノを惹き付けてやまないプレイはすぐにハマる魅力を持っていて、ギターのトーンから弾き方、指の使い方も見えるくらい音に反映される素晴らしい技量。バディに限った事でもないけど凄い。曲の合間に弾かれるオブリガードのギターもグッと胸に来る。ブルースは良いと思う。この人のギターもこうやって聴くとテキサスブルースに通じる面もある。B.B.キングとテキサスブルースの中間な感じ。アマゾンで見つけたら今はジャケットが変わってて、オリジナルはもっとシカゴっぽくて良かった。

 紹介したアルバムが1974年のものだけど、彼自身は1936年生まれだからモロにチェスレコードを立ち上げ時にシーンに近いトコロにいて、マディ・ウォーターズと一緒にバンドをやっていた経験もある、大物になるべく人だった。ちなみにリトル・ウォルターも一緒だったので、マディのバックは凄いメンツだったと思う。そんな初期の経験の後1960年代初頭にはチェスレコードに多くのカタログを残しており、それらを纏め上げたモノが「I Was Walking Through the Woods」に纏めてあるのでお薦めしたい。でも彼はライブが良い。





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フレ
Posted byフレ

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