Arc Angels - Arc Angels (1992):
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1969年にジョニー・ウィンターのデビューアルバムでベースを弾いてシーンに登場したトミー・シャノン。ディスコグラフィーを見るとジョニー・ウィンターのバックでアルバム数枚弾いた後しばらくメジャーシーンには浮上していない。そして突然スティーヴィー・レイ・ヴォーンと一緒にダブルトラブルのリズム隊でメジャーに再度登場。これが1983年の話でざっと十年くらい地道に活動していたようだ。多分メジャーもあまり気にしないで好きにベースを弾いていた時期かもしれない。そんなトミーとダブルトラブルを上手く使ったのが当時先鋭若者ギタリストだったチャーリー・セクストン。この二人と共にアークエンジェルスを組み、アルバムをリリースしている。
メンバーにはもう一人天才肌を持っているドイル・ブラムホール二世がフロントに立っているが、当時は全く無名で、チャーリー・セクストンのブルース挑戦バンドで見てた。しかしドイル・ブラムホール二世がこれだけメジャーになると改めて聴き直すけど、まだそんなに個性的ではない。ブルースには収まらない作品と思う。多分それはチャーリー・セクストンのギターのせいかもしれないし、ドイル・ブラムホール二世のギタープレイや歌もちょっと違う。ただ二人ともフレーズ的はブルースフィーリングを出しているのでそこに向かおうとしているようだ。若さが邪魔しているか。
そんなアルバムだけど普通に聴くとカッコ良い。かっちりとしたダブルトラブルのリズム隊はあまり面白いものではないし、フロント二人が一生懸命頑張っているのをサポートしている親父二人の図式に見えてしまうので、案の定アルバム一枚で解散。それからチャーリー・セクストンは放浪の旅へ進み、ドイル・ブラムホール二世は数々のセッションに参加し、ロジャー・ウォーターズのライブでも抜粋され、その後クラプトンと一緒にプレイして天才の片鱗を開花させている。2001年にはダブル・トラブルの二人を中心とした新作が出ているけど、その中でアーク・エンジェルスの新曲が収録されている。オリジナルメンバー全員参加と地味に再結成してる。

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