Killing Floor - Out Of Uranus (1970):
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1960年末期から70年代初頭の英国ロックは面白い。つい聴き漁りたくなるバンドがいっぱいあって、聴くと吹き出してしまうけど、その分聴いてしまう。動物的本能に従って楽器を演奏してバンドで音を鳴らしている感じで、理性的なバンドは僅かだから、聴いてもすんなりと本能的に聴ける。野性的ではないけど、本質を体現する感じ。自分の好みがそういうロックだからもあるけど、だからこそ好みになった。
キリング・フロアーはメジャーなバンドでもないし、B級バンドに挙げられる事もなく、結局ただのロックバンドかもしれないが、もともとは1969年にデビューしたサイケデリック風味なハードロックバンド。それが今回紹介するセカンドアルバム「Out Of Uranus」を1970年にリリースした時はかなり洗練されたハードロックに進化しているので、このアルバム「アウト・オブ・ウラナス」はちょっとは知られているのかもしれない。一回見れば覚えるからだけど。
最初からかなり格好良いシンプルなブルースベース的ハードロックを聴かせてくれます。リフの一部は同時期のツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」の途中までと同じだし。センスよりも偶然の産物で良いが、ギターがシャープでかっこ良いし、ドラムもかなりセンス良いミッチ・ミッチェル風なドラミングで心地良い。雰囲気は曲によってはサイケデリックの流れを強く感じさせてシンプルなハードロックとも言えないし、サイケでもないので時代を象徴している。ギターリフが非常にB級的にシンプルなので取っ付きやすいし、「Where Nobody Ever Goes」のブルースロックな曲では途中から単純にリフとリズムを変えて一曲にして、この辺のセンスはZeppelinの「Bring It On Home」と比べると著しいセンスの違いを感じてしまう。
バンドはかなり熱い演奏で、やる気満々も分かるので、Zeppelinよりも軽めに聴きたい音です。ライブ盤あったら相当面白いかも。

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