Maggie Bell - Suicide Sal (1975):
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泥臭いジャニスばりのボーカルをジャニスフォロワーと語る必要もないけど、それくらいしゃがれ声の歌に印象深い女性の歌手はいつの時代にも存在していた。フォロワーで呼ばれてしまうのは勿体無いのであまりそういう言い方をしないように。ジョス・ストーンは本人がそこを目指すみたいな事言ってるけど、誰もが憧れる存在です。
マギー・ベルは1975年のアルバム「Suicide Sal」の話題性で言うならばフリーの「Wishing Well」とKKTRの「Hold On」にビートルズの「I Saw Her Standing There」に加えてオリジナル2曲でジミー・ペイジがギターソロを弾いてます。無名とは思ってないけど、元々Stone The Crowsのボーカルで70年代まで活動していて、その後にソロになってる。ロック色強くてかっこ良い、黒いロック、ソウルフルで、歌の迫力を聞かせるけど、バンドの音色が時代をパックしたロックの空気で惚れ込んでしまう。アルバムを聴く時も知った曲がいくつか並ぶから聴きやすく、ジミー・ペイジのソロが入ってき、70年代ど真ん中のZeppelin全盛期だから普通に軽く弾いても個性的でバリバリのプレイ。入りから印象的で、珍しくメロディアスな旋律を弾いているから元スタジオミュージシャンの成せる業。そんなに目立たずに、さり気なく入ってくる所がかっこ良い。音はレスポールセンターマイクか、ハッとするソロを聞かせてくれます。
アルバム全体を聴いてもカバー曲がマギー・ベル風にアレンジされているので突出した感じでもなく、馴染んだ感触もあるので統一感あって聴きやすい。他の楽曲も全然レベル劣らない。熱唱ぶりがアルバムを引き締めてくれるので違和感もないし、ダレることもなく聴き込める。「I Was In Chain」の美しい歌唱と音楽を楽しんでもらいたいし、マギー・ベルの存在を改めて実感して気分は70年代。

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