Pierre Moerlen's Gong - Time Is The Key (1979):
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Mike Oldfieldと急接近していたPierre Moerlenもその頃はGongを継承して活動していた事から、双方が影響を受けた部分あったのか、Pierre Moerlen's Gongの1979年リリース作「Time Is The Key」では見事にMike Oldfieldの作品に近い作風を繰り広げている。ミニマルサウンドではないが、軽やかなサウンドが繰り返され、テクニカルなインストがアルバム全体を包み込んでいる。ここまで来るとイージーリスニングやフュージョンポップに近くなるが、そうは進ませない所がピエール・ムーランの腕の見せ所。
アルバムでは冒頭からダリル・ウェイをゲストで参加させ、終盤では目立たないながらもアラン・ホールズワースのプレイも数曲で聴ける。なるほど、こういう路線で来たかと思わせる新境地の作品でもあろう。
これまでのゴングからピエール・ムーラン主導になって、テクニカルインストバンド面が強かったため音楽的な部分はその次とも聴こえたが、ここでは明らかに音楽的な面での実験色が強く出ていてテクニカル面の強調はさほど行われていない。どころか目立たなくさり気なく演奏されている。果たしてコレもロックと云うべきか、と議論する程度にはプログレの進化系だ。ただ、マイク・オールドフィールドから流れてきたリスナーならまるで問題なく、ユニークな作品として聴けるのでその意味ではオススメ。自分的にはこの辺から聴かなくなったあたり。

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