Mike Oldfield - Ommadawn (1975):

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 1975年にリリースされたマイク・オールドフィールドの3枚目のアルバムにしてミニマルミュージックの完成形「Ommadawn」。今更ここで声を大にして言う作品でもなく、あちこちで大絶賛されているレビューしか見たことがない。おかげで「OMMADAWN」を聴くのは時間がかかった。そこまで褒め称えられるならいつでも聞けるしレコード屋でも見かけて安いし、いつでも手に入ると思ってたおかげで全然聴かなかった。「Tubular Bells」はエクソシストあったから聴いたけど、以降は熱心に集めて聴かなかった。しかし聴いてみれば感動した。その頃ミニマル・ミュージックも好きだったしカンタベリーも聴いてたからこの手のに慣れてた部分あったけど、それでも感動した。一言で言うと、作られている音楽とは明らかに優しさとか人間的な部分、心の中みたいなトコロが違ってて、包み込まれるような音の世界がある。オーバーダビングによる一人作業の成せる業かもしれないし、普段あまり聴く事のない楽器の音が展開されているからかもしれない。圧倒的な統一感で環境音楽的ではあるけど、やはり出自が出自だからロックしてると思う。そしてミニマルの面白さが随所に散りばめられていて宗教的なコーラスすら出てくると作品に洗脳されていく。素晴らしい。

 どういう頭の中の宇宙人だったらこういうのが作れるのか。それでもこの優しさは明らかに人間的だし、感動させる音の使い方や楽器の使い方も狙って作っているのは間違いない。自然に感動するという不思議こそ天才アーティスト作品。出会えて良かったアルバムです。「Ommadawn」に限らず初期三枚は同じ系統ではあるけど、同じ感動が味わえます。おかげで作品ごとに云々を言い難くさせている。それこそがマイク・オールドフィールド自身も思ったらしく、この傾向の作品は「Ommadawn」で一旦終えて次に進む。しかしザッパみたいにエグい音のギター弾く。最後の合唱まで含め何でも入ってて感動的です。音楽が好きならば一度はきちんと聴いてほしい作品。





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フレ
Posted byフレ

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