Tempest - Living In Fear (1974):

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 ジョン・ハイズマンはそれほど一般に知られている名前ではないし、普通にロック好きな人でもそれほど知られてはいないが目立ちたがり屋の音数の多いドタバタする、ジャズ系ロックの名手といえば名前が出てくる人でジャック・ブルースとも一緒にプレイしてる人で圧倒的に印象深いのはColosseumの活動でドラムセンスを世に知らしめているが、解散後に組んだバンドがTempest。最初はアラン・ホールズワースを迎えてアルバム「Tempest」をリリースしているが、なかなか突き抜けた感じにまではバンドが成熟せず、またアラン・ホールズワースのような器用なプレイヤーとのセッションよりももっと激しいロックを欲していたのか、旧友のオリー・ハリソールを迎えてクリームを彷彿させるトリオ編成での制作となったセカンドアルバム「Living in Fear」が熱い。

 ロックはトリオ、もしくはボーカル入りの4人で十分と思う。鍵盤も音的には重要だが、激しく熱く燃えるにはドラム、ギター、ベースに歌が一番しっくりくるし、Tempestを聴いても音はみっちりと詰め込まれているし、弱いのは歌くらいで、それはしょうがないけど、「Living in Fear」のバンドアンサンブルはファーストの「Tempest」よりも見事。キャッチーさは欠けているのでメジャー扱いされないけど、白熱具合は到底太刀打ち出来ないスタイルで、ややプログレッシブな演奏も一般化しなかった理由かもしれないが、普通のハードロックにプラスアルファの要素が加わった、進んだ音世界と認識できる。

 最初にTempestを聴いた時はプログレッシブバンドのイメージがあったからびっくりしたけど、普通にハードロックでギターがテクニカルにハイセンスに入ってくる音で心地良く、後追いでTempestの方を先に聴いたから普通にColosseumにも進んでしまう。ちなみにベーシストは一瞬だけ黄金期Rainbowに在籍したマーク・クラークで、もっともその系統の他のバンドにも参加しているが、その系譜を見る限りでもTempestが後のHRに影響を与えているバンドと捉える事も出来る。







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Posted byフレ

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