The Artwoods - Steady Gettin' It :
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クールなモッズバンドの原点はどのヘンだ?とモータウンあたりの源流まで行くとちょいと違ってて、60年代のモッズバンドはそんなのと英国のビートバンドが混ざり合って出来たスタイルだろうと。それが妙にクールでカッコ良くて、多分その頃は、音だけが英国に入ったから、若者達もそれが黒人の歌だとは意識しなかったからだ。ブルースもそうだけど、とにかく強烈なレコードと言うだけで、それに影響されてたというか、純粋にその音楽に絶大なインパクトを受けたから自分たちに出来る事を始めたらああなった。
ストーンズのロン・ウッドの兄ちゃんが歌ってるバンドとして有名になったArtwoodsというバンドのアルバムは「Art Gallery」が出てるだけで、その前も後もシングルでのみ活躍していた如何にもモッズバンドだが、そんなのをひたすらにまとめた「Steady Gettin' It」という編集盤が出てます。先のアルバム「Art Gallery」も含めてBBC音源やデンマークのライブアルバムも一緒にしてとにかく全部聞ける編集盤4CDだが、今じゃこの辺も超お買い得になってるし便利な代物になってるのでちょいとモッズ絡みで聴いてみたこの編集盤は、そもそもがアルバム1枚のみで終わっている事から分かるように、大したバンドじゃない。バンドの熱気や勢いは感じるけど音を聴いてとてもカッコ良いとかこれは凄い、と言うようなトコロはほとんどないがかっこ良く見えるからしょうがない。
それでも今の時代に至るまでモッズバンドとしては、と語られて名前が上がってくるからそれなりにクールな時代を反映したビートを出していたし、クールと言うには少々ホットな面が大きく出ているが、それでも普通よりはクール。ルックスとかスタイルは明らかにモッズだから、そういう意味では確実にモッズバンドで意外な所ではジョン・ロードが参加してたからそうはならないだろ、との意見もある。それでも色々な意味で話題になるバンドなので知っておくのも一興。

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