Andwellas Dream - Love & Poetry (1969):
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英国サイケデリックとポップを語る時に必ず出てくるのが、Andwellas Dreamの「Love & Poetry」やデイヴ・ルイスのアルバムや改名後のバンドAndwellaだが、何を紐解いてもぶつかるバンドなのに全く手に入らない状況が続いてて困ったモノだ。今ではCDが再発されているので探せば手に入るしネットにもあるけど前は再発なんてあり得なかったし、アナログ盤なんて見かけなかったし、見かけてもとても買える値段だったし、結局カウンターフィット盤で手に入れたのが最初。
1969年リリースの「Love & Poetry」はジャケットからして結構ぶっ飛んでるアルバムで、何を読んでも褒め称える記事しかなかった。ようやくカウンターフィット盤を見つけた時にはそれでも喜んで期待して音を聴いたら、カッコ良い曲も訳の分からない曲もあるし、そんなに褒め称えられる程の作品には思えなかった。ただ、裏切られる程でもなく、きっと良い作品なのだろう、と言うレベルで探し回った分、期待が大きかった。
音は時代の象徴でもあるけど、トリオ編成のバンドにフルート吹きのゲストでBob Downesが参加。3曲目とか良い味出してるのでしっかりと役割を果たしている。最初のサイケデリックなファズギターが目立つ「The Days Grew Longer For Love」は時代を反映した面白さはあるが、基本的にデイヴ・ルイスの意図する楽曲の骨格が見えるので、そのセンスは面白いが、アレンジをあれこれいじって冗長な感じを防いでいる感じもある。手放しで喜ぶ程の作品ではないけどかなりの秀作なのは確かで難しいというか、表現しにくい英国さの出ている音。別の評論では英国スワンプの初期作というのもあったりするけどよく分からない。
そういうのをなしにするとかなり良質なポップメロディとアレンジを配した聴きやすい作品でほとんどが3~4分の曲で構成されているし、キンクスの「フェイス・トゥ・フェイス」あたりの音にも通じる。5曲目の「Clockwork Man」は全くそういう感じに聞こえて楽しいが、曲を選ぶバンドかもしれない。もっとも悩まなくても手に入れやすい時代なら一度チャレンジしても良い作品。

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