Mick Taylor - Mick Taylor (1979):
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ジャック・ブルースは実に色々なミュージシャンと共演していて、しかもベーシストだから有名なギタリストと散々セッションしている。もちろんギタリスト側からもこういうフレキシブルなベーシスト、しかもクリームの、と来たらやってみたいと思うだろうから音源も結構残ってるが、商業路線的にはハズしているケースが多く、ジャック・ブルースのオフィシャルサイトを見てるとホント夢のようなセッションなんていくらでも実現してる。レコードをリリースしていないジャムセッションも含めたらそれこそ膨大な数で、ジミヘンだってやってたらしい。その内の一人でもあった、こちらはストーンズ加入で名を馳せたミック・テイラーもセッション活動は盛んだったらしく、70年代中頃には二人で、というかバンドらしい形態でジャック・ブルースと一緒にやっていた。
そんな活動を終えた後、1979年になって初めてリリースされたソロアルバム「ミック・テイラー」。今となってはどうしてこの人が最全盛期のストーンズにいたのか不思議なくらいスマートな感じだけど、この「ミック・テイラー」を聴いていると余計にそう思ってしまう。ストーンズからはかけ離れたモダンでスマートなブルーステイスト溢れるギターを軽快に弾いてくれる快作で、ギタリスト的には非常に面白いので割と昔から聴いていたけど、聴く度に印象が変わるし、多分ストーンズの深さとミック・テイラーのスタイルを分かってきた感性もあるし、音に対して深い造詣を持ってきたのもある。そんな味わいをいつも楽しめる玄人向けの面をもった作品。
シャープでソリッドで且つメロウで味のあるギターを存分に聴かせてくれて、バックがしっかりしてるからギターが引き立ち、かなりしっかりと作られた作品。この人のソロアルバムは数枚しか出てないから、あまり自分では前に出てという感じの人ではないし、ライブで普通にストーンズの曲もやってるけど別物ながら味わい深い良いギタリストのアルバムで大人の作品と昔から思ってた。

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