Ron Wood & Ronnie Lane - Mahoney's Last Stand: O.S.T. (1976):

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 ロン・ウッドは人柄の良さが顔に出ているし、こういうロックンローラーもそうそういない人。ギターが好きで酒が好きで女が好きで、でも良いヤツ、と言うので、日本的な不良からのロックンローラーじゃなく、もっと本当に心底天然のハチャメチャ小僧ロックンローラー。そんなロニーはジェフ・ベック・グループからFaces、Stonesと流れる人だけどその間に絡んだ人脈全てと仲が良いのもこれまた人柄の良さで、そんな関係での共演盤となったロニー・レインとの作品をご紹介。

 1976年にリリースされた「Mahoney's Last Stand: O.S.T.」という同名映画のオリジナルサウンドトラックらしいが、映画自体は見た事ないしほとんど話にも聞かないので非常にマイナーな作品らしく、大体ロックミュージシャンがサントラを担当した映画はあまりヒットしたのを聞いた事がないのでそんなもんだが、驚くことにYouTubeにあった。ロニー・レインがそのオファーを受けたのが1972年頃で、音楽的センスの高かったロン・ウッドと、当時まだ二人共Faces在籍中だが、その時点で曲を作り上げた作品ながら映画の公開が遅れてアルバムリリースも1976年になった。

 そんなサントラなので中味はほとんどインストものでアメリカスワンプした楽曲が多くて気怠い感じ。ロン・ウッドのスライドがいつもと違ってドブロ的なのもアメリカンブルースを意識したか、ロックナンバーはほとんど入ってないに等しいアルバムだけど参加ミュージシャンは見事でFacesのロッド以外の面々とBobby KeysやMicky WallerやPete Townshendとロニー・レインの見事な人脈が活かされている。

 その割には特にロックらしい音でもなくカントリーチックなサウンドばかりで特段二人の個性や豪華ゲスト陣営の音楽性が発揮されているようには感じないのがちと期待外れだが、この「Mahoney's Last Stand: O.S.T.」はジャケットの種類も豊富で何枚も出てて、昔は見つける度にこの二人で何枚もアルバム出してたのかと誤解していたが全部同じ「Mahoney's Last Stand: O.S.T.」だった。デニムシャツのジャケットが最初だった懐かしい記憶。



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フレ
Posted byフレ

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