The Yardbirds - Blow Up (OST) 1966:
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衝撃的なロックが聴けるサントラと言えばいつまでも頭の中から離れない「欲望」です。1966年の映画なので古いですね。古すぎます。それでも少年の心に深く残したインパクトは圧倒的で、もちろんリアルタイムではなく後追いで映画を見たけど、当然ながら今じゃ普通にYouTubeで見れてしまうジミー・ペイジとジェフ・ベックの共演によるヤードバーズの演奏。まだ何が凄いのかも分かっていなかった少年でもこの二人の動いている姿、しかもヤードバーズだから見たくて、ヤードバーズはもう神様みたいなバンドで、なけなしの小遣いで探して買ったのもヤードバーズだった。60年代よりも70年代のロックの方が好きだったのに、多分熱心に勉強していたからと思う。
そんな事でヤードバーズも参加しているが、基本的にはハービー・ハンコックが主体となってるサントラ盤「欲望」で、これは映画もぜひ観てほしい内容の名作で、ヌーベルバーグ的に淡々と進むフィルムが美しいくストーリーも好きです。ヤードバーズの登場シーンは主人公が逃げ回っている時に飛び込んだギグ会場で演奏していただけで、重要性は高くはないけど、当初はこの出演バンドをThe Whoに依頼したようだがボツって代役で回ってきたらしい。そんな瞬間的なシーンでしかないけど、本当にステージでヤードバーズが演奏していて、ジミー・ペイジが335みたいなベースを弾いてる。一方ではジェフ・ベックが不機嫌そうにギター弾いてて、白々しくもギターの調子が悪くなってギターに八つ当たりして、The Whoほど派手じゃないがギターを壊している。やはり演技とステージ上の本気とは明らかに違うものとは今なら分かるが、コレを見れた時の感動が衝撃的だった。そう言えば、この時のキース・レルフの存在感は記憶にない。
そんな映画の端役の出演だったが、記録としては相当貴重だしあって良かった映像です。さて、サントラの方はこの頃まだ新鋭のミュージシャンだったハービー・ハンコックがほぼ担当していて、しかもジャズ然とした音ではなく、ロック寄りのはっきりとしたメロディや旋律が多く、そしてギターやリズムもロックっぽい作りの多い作品。そんな中にヤードバーズの「Stoll On」が入っており、終盤にはTomorrowの曲が2曲とサイケしてくれるが、ハービー・ハンコックのクールな曲とは対象に、カラフルなポップさが出ていて、それはそれでTomorrowの本領発揮。サントラ盤として必要かと言われるとそこまでは、と思うけど、想い入れの強い人は多い「欲望」。

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