Them Crooked Vultures - Them Crooked Vultures (2009):

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 古くからスーパーバンドと言われる場合が多いが、概ね一発で終わるパターンが多くて、それでも活性化される面では良いとも思われるがそんなイメージだね。バッド・カンパニーくらいか?そのまま生き続けたのは。アメリカだとジャーニーもそうかもしれないけど、ちょっと畑違いから来たスーパーバンドでもあるし、なかなか見当たらない。やはり初期衝動の勢いと言う部分が弱くなって、ネームバリューがどうしても付いているからマイナス面にもなるのかも。やはりその辺はロックの底辺のモチベーションですよ。

 2009年に結成リリースされたThem Crooked Vulturesという新人バンドのデビューアルバム「Them Crooked Vultures」です。…と言うと何事?となるが、スーパーバンドです、今の時代の。自分的にはLed Zeppelinのジョンジーが参加しているので興味津々。ジョンジーがLed Zeppelin後にバンドの名前の元で活動するのも初めてじゃないか?プロデューサーやゲスト参加はあるけど、バンド名Them Crooked Vulturesという名前の元に入るからこれまた気合い入れてるのかね?と。他にはNirvanaのドラマー、デイブ・グロールが参加…と言うか発起人。ギターと歌はよく知らないが有名らしいJones Queens Of The Stone Ageと言うバンドの人。

 デイブ・グロールはあのFoo Fightersのフロントマンだし、2008年にはジミー・ペイジとジョンジーが一緒にウェンブリーのスタジアムでゲスト参加してたのがあったから、このセッションは不思議じゃないけど、そこまで入れ込むかね?と思ってた。多分、デイブ・グロールの思い入れの強さで出来上がったバンドだと思う。彼はもう凄くZep好きだから、嬉しくてしょうがないと思うし。それで以前からの交流を大切にして、ようやく出来上がった作品がこの「Them Crooked Vultures」という作品。

 アメリカのグランジ上がりのヤツが主導で作っているから圧倒的に90年代グランジとZep的手法を用いた風味に仕上がっているがやや軽め。それと曲が弱いのでその良さや凄さが伝わりにくいかな。一方では楽器部隊のセッションの楽しさってのはよく分かって、ひとつひとつが細かいところで練られて凝っている部分はある。それで歌メロやフックが消えてしまっているのか、そういうアルバムの弱さを感じるのでパッと飛びついて聴くとかなり拍子抜けする。ミュージシャン気質のある人だとその後に楽器部隊の面白さに気付くかもしれないけど。

 ジョンジーの存在感が凄い。ベースなのに、ドーンとど真ん中に居座った音で完璧なラインを聴かせてくれる。それと嬉しそうに派手にドラムを叩いているデイブ・グロールの音もこれまたかなり派手。ただ、ジョンジーとのリズム隊としてのチームワークはちょっとチグハグかな。それもまたグランジとZepの出会いか。たまにクラビネットが出てきてジョンジーがやるなら許せてしまうのがあったり。



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フレ
Posted byフレ

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