Richard Hell & The Voidoids - Blank Generation (1977):
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昔からロンドンパンクは派手でカッコ良く見えて飛びつきやすかったし、聴いてもソリッドでシンプルでストレートだった。一方のニューヨークパンクは少々オシャレなアート面もあったのでどこか肌に合わない部分もあった。ただ、ニューヨークドールズのR&Rスタイルは好きだったからパンク以前の狂暴なR&Rスタイルは好き。それは今も昔も変わらない。
Richard Hell & The Voidoidsの1977年リリースのファーストアルバム「Blank Generation」。俗にニューヨークパンクの名盤と語られる一枚。サウンドは彼等が最初でもないし、音楽的に優れてもいない。ただ、このパンクスタイルを創り上げたのはリチャード・ヘルだろう。ツンツン頭に破れたシャツに暴力的なイメージ、仕掛け人のマルコム・マクラレンに英国に持っていかれSex Pistolsに影響を与えた。音を聴いてもSex Pistolsと同じサウンドスタイルと分かる。パンクはそういう風に聞かないから意識しなかった。そしてロンドンパンクよりも小洒落たアート面が強く、明らかな違いもありギタリストのプロさ加減も異なる。
Televisionでトム・ヴァーラインと喧嘩し、ジョニサンのバンドでもジョニサンと合わず、結局自分でバンド組んで出て来た。簡単でもなかったし、音楽的な相棒が必要だったと深読みもする。このアルバムはロックの名盤カタログ見ると必ず出て来るけど、セールス面はそこまででもなかったようだ。ただ、記念碑的な作品として今でも愛されているし、この時代にしか出てこないサウンド。妙に下手じゃないのはさすがにアメリカ。

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