New York Dolls - Too Much To Soon (1974):
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世に放つインパクトがロックの醍醐味で一般人とは異なる世界観を体現したり、ヘンな所に拘り一芸に秀でていた図式がまかり通っていた華やかな時代がロックの世界。まずはこのバンドのこのジャケットで、見れば一目瞭然、これこそロック。
ニューヨーク・ドールズの1974年リリースのセカンドアルバムにしてジョニー・サンダース参加の最終作品「悪徳のジャングル」。ニューヨーク・ドールズは初期二枚だけがオリジナルアルバムだが、とにかくこのジャケットで、ファースト「ニューヨーク・ドールズ」のグラマラスでヤバそうなジャケットも衝撃的だったが、セカンドの「悪徳のジャングル」はコレだ。一体どんなライブステージだったのか、これだけ華があってトゲがあると色々想像出来る。特にジョニー・サンダースのカッコ良さは堪らなくて、髪形もギターも衝撃的、そしてレスポールスペシャルはここで知った。そしてデヴィッド・ヨハンセンのクネり方もイヤらしくてミック・ジャガーより猥褻度合いが高い。
「悪徳のジャングル」はファースト「ニューヨーク・ドールズ」でカッコ良い要素は全て使い果たしてしまったのか、サウンドクォリティはファースト「ニューヨーク・ドールズ」に劣る気がするが、その分多様な取り組みに挑戦している。おかげでニューヨーク・ドールズらしいケバケバなR&Rよりもカバーソングをニューヨーク・ドールズ風にやるケースが多くて、個性を確立していた。
最初に聴いたのが15〜16歳頃だったのでオリジナルがどうのアレンジがどうのと関係なくカッコ良く聞こえたし、今でもカッコ良く聞こえて、ハチャメチャなニューヨーク・ドールズのライブの様相を思い浮かべながらよく聴いた。しかし今聴くとイマイチなアルバムかもしれないが、最近は4曲のボーナストラック入りで出てるから、定期的に需要があるアルバムで、このインパクトに惹き付けられる若い世代はいつの時代もいる事に安心したい。

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