Johnny Thunders & the Heartbreakers - L.A.M.F (1977):
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ニューヨークパンクならニューヨーク・ドールズ。サウンドはシンプル且つノリの良いロックンロール。再結成した後のアルバムも同じような音を出せるのは凄いと感動したが、結局デヴィッド・ヨハンセンのセンスだろう。
ロックファンでニューヨーク・ドールズと来たらデヴィッド・ヨハンセンと言うヤツは多分少なくて、数多くの人がジョニー・サンダースを思い浮かべる。自分はギター弾きだから、ジョニー・サンダースのカッコ良さに痺れたが、話逸れるけど、若い頃パンクのビデオ見たくて初めて見たのがジョニー・サンダースのライブで、凄く退廃的で攻撃的である種ストイックで、そして不健全で、それこそロックだと思えるようなモノだった。そこでジョニー・サンダースが抱えていたのがギブソンのレスポールJr.のダブルカッタウェイタイプのイエロー。後にクラッシュのミック・ジョーンズが同じモデルのワインレッドのタイプを使っていたけど、圧倒的にジョニー・サンダースのモデルがカッコ良くて、かなり探し回って買った。ギブソンは買えなかったけど、一生懸命コピーモデルを探して、その頃そんなギター誰も欲しがらないから新品では売ってないし、人気があったモデルでもないから中古もないし相当探した。見つけた時現金2千円しかなかったのに「買います」と取り置きして一生懸命金集めてきて買った記憶も懐かしい。今でもこのダブルカッタウェイモデルは好きで、チューニングは狂って大変だけどピックアップ一個だから凄くシンプルな音。
そんな憧れのジョニー・サンダースの姿を見て聴いたアルバムが「L.A.M.F.リヴィジテッド」。今では「L.A.M.F.: THE LOST '77 MIXES' 」として出ているからオリジナルの方も簡単に聴けるけど、そんな細かい事よりも作品のカッコ良さが堪らなかった。最初の「Bone To Loose」からポップなメロディのロックンロールでひたすら軽快で聴きやすく、ギターサウンドを中心にガンガン走っていく。でもどこかガレージ的でアーティスティックな面がジョニー・サンダースのセンスか、ロックンロールを聴くならコイツは外せないアルバムと思う。ちなみにアルバムタイトルの「L.A.M.F」は「Like A Mother Fucker」だ。

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