Joey Ramone - Don't Worry About Me (2002):

0 Comments
B00068CMIO

 バンドのリーダーがソロアルバムをリリースするとは、その必要性を疑うが、大人の事情か、単にメンバーへの不信感か、バンドが平等すぎて自身の音楽性ではメンバーを纏められないか。長くやっていれば自分のやってみたい音楽性とメンバーの間のギャップも生じると思うから、ソロアルバムをリリースするが、大抵はバンドでやってる音と大差なくて、バンドでやらない理由が不思議になる。本人が思ってるほどバンドの音と自分のやりたい音の差がないのかも。

 ラモーンズのフロントで活躍していたJoey Ramoneはラモーンズ活動休止後にソロアルバムをリリースする予定で足掛け3年くらいかけて「Don't Worry About Me」をレコーディングをしていた。結果的にはジョーイが亡くなってからリリースの遺作になったが、リリースに向けて作られていたアルバムなので普通に聴ける。これが結構な名盤に聞こえるから面白い。ラモーンズの時と音も歌も変わらないし、メンバーが多少違うくらいで、ラモーンズのメンバーもクレジットにあるからほぼ変わらない。サッチモのR&Rカバーから始まる見事なR&Rサウンドのオンパレードで正にラモーンズの世界観で、キャッチーでメロディ感溢れる音の洪水にイギーの「1969」もカバーしている怒涛の37分、このコンパクトさも聞きやすくて良い。いつのどのアルバムを聴いても裏切られないラモーンズのアルバム郡の中に入れても違和感ない出来映えで素晴らしい。

 この人のメロディ感覚はユニークだと思う。サーフィンロックの流れだけど、こういうビートに乗って出てくる事も面白いし、そもそものメロディセンスも抜群のセンス。他にあまり聴かないメロディ感で、誰かポップシンガーが歌ったら売れるのではと思うレベルでキャッチーで魅力的で、このアルバムでも存分にそのセンスが発揮されているから良いアルバム。それと録音が新しいから聴きやすくて、あまり目にする作品ではないけど聴いてほしいアルバム。



PunkNW
関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply