Jefferson Airplane - Surrealistic Pillow (1967):
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アメリカで起きたヒッピームーブメント=フラワームーブメントは恐らくジェファーソン・エアプレーンのアルバム「Surrealistic Pillow」によって一般に広がったと思うくらい売れた代表作のバンドが最も熟成しつつある時期で、結局は以降80年代に至るまで名前を変えつつも生き続けた。
時代は1967年初頭、紅一点のグレイス・スリックを迎えて、男女コーラス体制が出来上がりバンドのパワーに拍車を掛けている。アルバム「Surrealistic Pillow」では歌詞や曲のタイトルから不思議なトリップ作品が多いく、例えば、一曲目は「おかしな車」だが、車も内容も全く関係ない歌詞が散りばめられているけど、曲は初っ端から心地良いサウンドでトリップ気分。基本的にはアコギサウンド、カントリータッチでアメリカだけど、「Somebody To Love」が素晴らしく、リズム感バッチリの「When the truth...」で始まり妙にギターサウンドがエコーたっぷりのフラワームーブメントな音で、ヒステリックなグレイスの歌声が被ってくる。サンフランシスコサウンドの原点。その他の楽曲も基本的にフォークサウンドが中心でエレキも効果的なファズギターで、まだ時代を感じさせる熱気ムンムンだから、多分やってる側がドラッグたっぷりと思う。ちなみにこのアルバムのタイトルはあのジェリー・ガルシアが呟いた一言から取られたらしい。
この翌年に「Sgt.Pepper's...」に影響を受けて制作された「After Bathing At Baxter's」は、さすがに成熟期だけあって名曲はないけど名盤の名を欲しいままにしており、この時期のライブを収録した「Bless Its Pointed Little Head」は聴いて損しないアルバムでラストの即興演奏が心地良いサンフランシスコサウンド。

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