Frankie Armstrong - Lovely in the Water (1970):
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随分昔に一度だけジャケットを見たことがあって、その時は妙に艶めかしいジャケットで、どんな音かと疑問に思ったものの何の情報もなかったので買い控えたが、それ以来見た事はない。その内何かの本でこのアルバムが紹介されて、思い当たるのに時間はかからなかったがインパクト強い写真の素敵なアルバムジャケット。
フランキー・アームストロングによる1970年の作品「Lovely in the Water」。この後も相変わらず英国民謡を中心に活動しているので、思っているほど幻の女性でもないけど、こういうのは神格化してしまう。しかしCDがリリースされてると感慨深い一枚でオリジナルにシンプルなジャケットが良かったけど、まずは音が聴けて感謝です。
蓋を開けると土臭いモロに英国民謡のアカペラで、フルートが聞こえたりフォークが少々聞こえるものの、土着的な歌が並んだ英国民謡。「The~」が多い曲目も並べると面白く、それぞれに歌い方を変えているので、アルバム一枚通しても飽きない不思議。普通にフォーク調に歌ったり、モロに民謡的に声を張って歌ったり、優しい表情で歌って声一本でアルバムが出来上がる、多様なボーカルを聴かせてくれるから表情が多彩で面白い。ロックではないけど、こういう表現はロックに影響を与えていると思う。歌の表情は絶対で、ここからアレンジを施してロックに持ち込むジミー・ペイジもいた。素晴らしい歌手でバート・ヤンシュと組んだら面白いが、アン・ブリッグスとペンタングルがあるから似たようなものか。あまりにも原点回帰した感のあるフランキー・アームストロングですが、リラックスするには良い彼女の歌声だけの世界。

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