John Lodge & Justin Hayward - Blue Jays (1975):
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ムーディ・ブルースの作品のメロディがいわゆる純英国的なもので、表現手法が異なるもののアコギで歌ったら見事にそうなるけど、そう言えばJustin HaywardとJohn Lodgeが一緒にやった作品を思い出した。昔プログレコーナーのレコードのエサ箱を漁るとこれがよく出てきて、毎回見かけたジャケット。どう見てもムーディ・ブルース紛いだしメンバーのソロ作品は知ってたけど手が伸びなかった。ムーディ・ブルースをひと通り揃えてから入手して聴いたけど、やたらと甘くてかったるい印象で、ロックの重さを求めてたから全然響かなかった作品と思い出した。
1975年にムーディ・ブルースのギタリストとベーシストの二人、Justin Hayward & John Lodgeが組んで作ったアルバム「Blue Jays」。この頃バンドのメンバーが単独でアルバムをリリースしようもんなら即刻バンド解散かと噂が巻き起こったもので、ましてや二人のメンバーが組んで出せば間違いなく解散と言われる時代。実際ムーディ・ブルースはほぼ活動休止状態だったが、1975年時点のその状態で、ロックも一段落ついた感じの頃だったか。
「Blue Jays」を久しぶりに聴いてみました。やはり甘くて、ここまでヤラれるとロックファン的にハマり込めないが、これがメロウキャンドルだと凄く褒め称えられるから、このヘンはボーカルの性の違いで、作品として聴けば秀逸な曲が並び、アコギと鍵盤中心で静かだが、音全体の雰囲気はムーディ・ブルース的。ユニットでやる必要性は不思議でマイク・ピンダー入れてムーディ・ブルースでも良かったと思うけど、この頃バンドメンバーの仲はイマイチだったと。そのおかげで「Blue Jays」は重さがなく何かが足りないムーディ・ブルースアルバムで、つくづくバンドは化学反応が面白いと感じる。
「Blue Jays」はかなり良作で好む人には好まれるソフトな作品。音楽好きな人やムーディ・ブルース好きな人向けで、全てのロックファン向けではないが、英国的な音なので聴くと楽しめるアルバム。

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