Howard Jones - Human's Lib (1984):
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無機質サウンドも80年代のひとつの特徴と挙げられるが、中でもダントツの無機質さを担っている孤独なアーティスト、ハワード・ジョーンズ。1984年3月にリリースされた「Human's Lib」は、シングルヒットの方が先だった。「New Song」がデビューシングルで一人で全てのパートを演奏してアルバムを作ったオタクな人。
サウンドは完全なる無機質テクノポップ路線で、今ではコンピュータと一緒に戯れていれば簡単に出来るけど、当時はシンセサイザーが台頭してきたばかりで、YMO全盛期。英国からシーンに登場してくる人材の豊富さはさすがで、セカンドシングル「What Is Love」が最大のヒット曲で、美しいメロディラインでPVでの哀愁漂う姿も印象的で良い。アルバムも当時上位に入り、どの曲も捨て難いレベルだったから「Human's Lib」に懸ける意気込みが垣間見れた。冒頭「Conditioning」から軽快なポップサウンドで、シングル「What Is Love」。その後もシングルカットされた「Pearl In the Shell」で、「Hide And Seek」は邦題の元ネタになっている。「New Song」で聞き覚えのあるメロディーで引っ張って後半突入。無機質なので飽きてしまうが秀作。
セカンドアルバム「Dream Into Action」は幅を広げようとしたけど見事にスカして、以降シーンから急速に消えた。本国ではステータスが確立されているので去年も新作出てる。今なら80年代ポップスが再注目されているから良いだろう。記憶が正しければ初来日公演以降から彼とそっくりの弟をメンバーに加えて活動していた。ベスト盤聴くよりファーストアルバム聴く方がベスト。

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