Robert Palmer - Double Fun (1978):
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ロバート・パーマーのヒット作「Every Kinda People」は1978年のヒット作で、ここからロバート・パーマーはスター街道へと進むが、この曲の作曲はアンディ・フレイザーという話は聞いた事なかった。アナログ時代はそこまで広げなくて、いつしか知って聴いたけど全然つまらないから知識程度の話で、今回思い出したのは奇跡かも。
収録されているアルバムは「Double Fun」で、売れたからオープニングナンバーになってて、「Mr.Big」からこの曲をイメージすると不思議でしょうがない。当時聴いた人の大半がそういう印象を持った気がするが、その頃アンディ・フレイザーのソロ作品は誰も聴いてなかったから、彼の趣味やセンス、そして音楽の源流は認知されないままフリーのアンディ・フレイザーの知名度だけが浮上していた様相。その辺を本人も認識していたから自分自身で音をプッシュしないで、ロバート・パーマーを使って出したとも思える巧妙さ。
「Every Kinda People」は軽やかなAORでカリプソ的要素が強く、当時も珍しかったからアンディ・フレイザーもロバート・パーマーも何者かと訝しむ風潮だった。売れてしまえば関係なくロバート・パーマーのイメージはカリプソ的なちょっとキザな良い男的な人で売ってたが、後にロバート・パーマーはパワーステーションのボーカリストとしてロック界にインプットされているから、このアンディ・フレイザー作の曲で出てきたロバート・パーマーは意外な人の曲を聴く想定で聴き直した。ただ曲が南国カリプソ風味だからアルバムを聴く気にはならない。アンディ・フレイザーを知る人は彼のこの近辺のソロ作を聴けばこの路線にも違和感なく洗練された新たなるサウンドに共感出来たか。その延長のやり過ぎ感がアンディ・フレイザーのその後のアルバムになるが、このカリプソ感は新境地だがロックとは無縁で悩ましい。

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