Foo Fighters - There Is Nothing Left to Lose
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Foo Fighters - There Is Nothing Left to Lose (1999)

90年代はそれまでのロックがほぼ息を止めた時代ながら、代わりに新たなロックの系譜が台頭して時代を担った。後から思えばそう解釈する方がロックの系譜を整理しやすいが、世界的なシーンとアメリカの流れは別の道を歩んでいる姿もこれまで以上に顕著になっている。ヨーロッパも含めて辺境の地までロックやメタルが広がりつつあった頃、英米ではメタルは死に絶え、代わりにグランジがパンクの再興とばかりにシーンを一瞬席感し、ファンクやラップをロックに手繰り寄せたミクスチュアロックも生まれ出て新たなロックスピリッツを立ち上げた。両者を併せ持ったバンドやメタルとも融合したバンドも、70年代と混ざったバンドも登場して整理整頓出来ないロックシーンの拡張が始まる。そこで登場したNirvanaの流れからデイブ・グロールのFoo Fightersもソロアルバムの延長線で制作されて今でもシーンの一線を引っ張る大御所に君臨。まさかここまで音楽センスと才能とロック好きが重なり合う人物とは夢にも思わなかったが、相当の実力と運と才能のある人。
Foo Fightersの1999年3枚目の作品「There Is Nothing Left to Lose」。相変わらずPVのフザけた作りが最高にユニークながら、楽曲のキャッチーなメロディと誰でもノレる心地良いビートが刻まれる曲の数々がフー・ファイターズをトップバンドにのし上げた。当時はそこまで意識しなかったが、本作でようやくバンドのメンバーが固定化されて本格的に活動出来る状況になったと言うから、これまでの2枚のアルバムはデイブ・グロールひとりの力作だと、またしても驚く才能の豊かさに感心した。ただ、デイブ・グロールは本気でロック好きなのでバンドがやりたかった人で、ロックスターを夢見た少年の心をそのまま今でも持ってる愛されキャラ。今や往年のロックスターと共演するほどの知名度と実力を示すようになり、オールドロックリスナーから見てもよく名前の出てくるミュージシャンだからフー・ファイターズは気になる存在になっている。
自分は当時出てきた頃から見て聴いて知っていたバンドなので、懐かしい印象の強いアルバムだが、セカンドのフックよりはもう少しキャッチーに寄せた作品が多い印象。曲の展開やセンスは当然変わらないフー・ファイターズ流ロックンロールで、ヘヴィサウンドもパンクエッセンスもあるロックらしいスタンスがカッコ良く親しまれるアルバム。

90年代はそれまでのロックがほぼ息を止めた時代ながら、代わりに新たなロックの系譜が台頭して時代を担った。後から思えばそう解釈する方がロックの系譜を整理しやすいが、世界的なシーンとアメリカの流れは別の道を歩んでいる姿もこれまで以上に顕著になっている。ヨーロッパも含めて辺境の地までロックやメタルが広がりつつあった頃、英米ではメタルは死に絶え、代わりにグランジがパンクの再興とばかりにシーンを一瞬席感し、ファンクやラップをロックに手繰り寄せたミクスチュアロックも生まれ出て新たなロックスピリッツを立ち上げた。両者を併せ持ったバンドやメタルとも融合したバンドも、70年代と混ざったバンドも登場して整理整頓出来ないロックシーンの拡張が始まる。そこで登場したNirvanaの流れからデイブ・グロールのFoo Fightersもソロアルバムの延長線で制作されて今でもシーンの一線を引っ張る大御所に君臨。まさかここまで音楽センスと才能とロック好きが重なり合う人物とは夢にも思わなかったが、相当の実力と運と才能のある人。
Foo Fightersの1999年3枚目の作品「There Is Nothing Left to Lose」。相変わらずPVのフザけた作りが最高にユニークながら、楽曲のキャッチーなメロディと誰でもノレる心地良いビートが刻まれる曲の数々がフー・ファイターズをトップバンドにのし上げた。当時はそこまで意識しなかったが、本作でようやくバンドのメンバーが固定化されて本格的に活動出来る状況になったと言うから、これまでの2枚のアルバムはデイブ・グロールひとりの力作だと、またしても驚く才能の豊かさに感心した。ただ、デイブ・グロールは本気でロック好きなのでバンドがやりたかった人で、ロックスターを夢見た少年の心をそのまま今でも持ってる愛されキャラ。今や往年のロックスターと共演するほどの知名度と実力を示すようになり、オールドロックリスナーから見てもよく名前の出てくるミュージシャンだからフー・ファイターズは気になる存在になっている。
自分は当時出てきた頃から見て聴いて知っていたバンドなので、懐かしい印象の強いアルバムだが、セカンドのフックよりはもう少しキャッチーに寄せた作品が多い印象。曲の展開やセンスは当然変わらないフー・ファイターズ流ロックンロールで、ヘヴィサウンドもパンクエッセンスもあるロックらしいスタンスがカッコ良く親しまれるアルバム。
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