Kool & The Gang - Light of Worlds
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Kool & The Gang - Light of Worlds (1974)

黒いサウンド系に着手して改めて不思議に、また意外にも感じた事のひとつが案外ファンク系とジャズファンク系がジャズフュージョン、フュージョンの世界とリンクしている姿。イメージだけで書けばフュージョンは爽やかなインストサウンドだが、ファンクはドロドログリグリのJB筆頭の世界と思っていたから、そのリンクの意外性を感じる理由で大いなる勘違いか、一定のバンドにリンク性があるだけか幅広い音楽性の一環で捉えるべきか定かではない。ただ、幾つか聞き始めるとその不思議に気づき、触れてみなければ好き嫌いも判断出来ないと改めて考える。
Kool & The Gangの1974年リリース「Light of Worlds」は前作「ワイルド・アンド・ピースフル」収録のシングルカット曲が当時売れた事から、今作では存分に好きなようにアルバム作りも出来たようで、俗に実験意欲旺盛でアート思想が高まったアルバムとして知られ、幾つかの名曲が収録された作品の位置付けだ。まだこの世界には全く未熟な自分が聴いた印象が上述したジャズ・ファンクとフュージョンの合いの子に聴けるクールなインスト作品が多いアルバムで、本作を爽やかと言う気もないが、その傾向にある意欲作とは分かる。ファンクリスナーからは名曲「Summer Madness」があるから、と期待して聴けば、あまりにも意外すぎたインストソングで自分にはまだ理解出来ないセンスが登場する楽しみもあった。「狂おしい夏」と題されたクールすぎる環境音楽にも近いグルーブを鍵盤で彩られた作品は、素晴らしさは理解するがどうにもイメージが異なりすぎるギャップに自分が悩まされているだけか。本作を素直に受け止めれば心地良さに身を委ねる快作と聴ける気もする。
アルバムはクールなホーン・セクションとベースのグリグリが中心に、インストサウンドが半数程で案外ボーカルバンド面は出て来ないからクールな印象が強い。また、一方では後の時代にサンプリングされまくったアルバムや曲が多く知られているようで、その辺りになると皆目検討も付かずに無頓着でしかないが、それだけ印象的で特徴のあるサウンド面も大きいアルバムのようだ。未だサンプリングがどのように用いられるかを把握できていないので分かりにくいが。ロックやフュージョン、ファンクと融合させてテクニカルに音楽的に高みにあるバンドの音ながら、結果出てきた音は随分と普通にブラコンなサウンド、つまり標準形を定義したアルバムで革新的な面も大きいと捉えるか。ホーンからコーラスを活用したシングルヒット曲「Rhyme-Tyme People」は明るく洗練されたスライ的ムードもあり、これぞファンクな印象も強い。全体的にそう捉えられるアルバムだが、パンチには欠けるアルバム。一方クールに洗練されているアルバムでカッコ良い。

黒いサウンド系に着手して改めて不思議に、また意外にも感じた事のひとつが案外ファンク系とジャズファンク系がジャズフュージョン、フュージョンの世界とリンクしている姿。イメージだけで書けばフュージョンは爽やかなインストサウンドだが、ファンクはドロドログリグリのJB筆頭の世界と思っていたから、そのリンクの意外性を感じる理由で大いなる勘違いか、一定のバンドにリンク性があるだけか幅広い音楽性の一環で捉えるべきか定かではない。ただ、幾つか聞き始めるとその不思議に気づき、触れてみなければ好き嫌いも判断出来ないと改めて考える。
Kool & The Gangの1974年リリース「Light of Worlds」は前作「ワイルド・アンド・ピースフル」収録のシングルカット曲が当時売れた事から、今作では存分に好きなようにアルバム作りも出来たようで、俗に実験意欲旺盛でアート思想が高まったアルバムとして知られ、幾つかの名曲が収録された作品の位置付けだ。まだこの世界には全く未熟な自分が聴いた印象が上述したジャズ・ファンクとフュージョンの合いの子に聴けるクールなインスト作品が多いアルバムで、本作を爽やかと言う気もないが、その傾向にある意欲作とは分かる。ファンクリスナーからは名曲「Summer Madness」があるから、と期待して聴けば、あまりにも意外すぎたインストソングで自分にはまだ理解出来ないセンスが登場する楽しみもあった。「狂おしい夏」と題されたクールすぎる環境音楽にも近いグルーブを鍵盤で彩られた作品は、素晴らしさは理解するがどうにもイメージが異なりすぎるギャップに自分が悩まされているだけか。本作を素直に受け止めれば心地良さに身を委ねる快作と聴ける気もする。
アルバムはクールなホーン・セクションとベースのグリグリが中心に、インストサウンドが半数程で案外ボーカルバンド面は出て来ないからクールな印象が強い。また、一方では後の時代にサンプリングされまくったアルバムや曲が多く知られているようで、その辺りになると皆目検討も付かずに無頓着でしかないが、それだけ印象的で特徴のあるサウンド面も大きいアルバムのようだ。未だサンプリングがどのように用いられるかを把握できていないので分かりにくいが。ロックやフュージョン、ファンクと融合させてテクニカルに音楽的に高みにあるバンドの音ながら、結果出てきた音は随分と普通にブラコンなサウンド、つまり標準形を定義したアルバムで革新的な面も大きいと捉えるか。ホーンからコーラスを活用したシングルヒット曲「Rhyme-Tyme People」は明るく洗練されたスライ的ムードもあり、これぞファンクな印象も強い。全体的にそう捉えられるアルバムだが、パンチには欠けるアルバム。一方クールに洗練されているアルバムでカッコ良い。
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