The Meters - Cabbage Alley
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The Meters - Cabbage Alley (1972)

1972年リリースのソウル・ファンク系裏方ミュージシャンバンド、The Metersの4枚目のアルバム「Cabbage Alley」は以前からロックよりと言われて興味は持っていたが、積極的に取り組む機会もなくて後回しになっていたので、ようやく着手している。なるほどThe Metersが黒人ファンクバンドと意識しなければロックとファンクの融合サウンドで、ロック側からの良い解釈で書けばLed Zeppelinの中期で聴ける重いファンクグルーブはかなり共通項の高いビート。そこにジミー・ペイジが確かに作りそうなギターリフが乗せられているからユニークな取り組みで、ベースは黒人独特のグルーブとブリブリに弾きまくるセンスの黒い色を出して、ロック寄りと言われる理由も分かる。大きく異なる点はボーカルスタイル。ロックの熱唱系とは異なり音楽的過ぎるから曲に合いすぎるプロのセンスの歌唱力。この逸脱感があればロックと大差ないヘヴィスタイルの完成も可能性はあったか。
圧倒的にThe Metersらしい個性はコンガ、パーカッションの存在でアルバム全編で概ねこのパーカッションが鳴っているので白人の音には到底聴こえない。ここまでファンクバンドでギターがカッコ良くロックらしく鳴らされているバンドはファンカデリック程度なので目立つ存在で、Dr.Johnを筆頭に白人系のバンドと交流があり、ストーンズのツアーでは前座を務めているし、ポール・マッカートニーのウィングスとも絡む。偏見なしに音に集中すると幾つかの曲は思いグルーブを持つロックアプローチが強いので深みにハマると怖そう。メロウで聴かせる曲もあるので不思議な感触は味わえるが、その妙技こそがThe Metersの旨味。
「Cabbage Alley」は冒頭からブリブリに始まるが、「Birds」はニール・ヤングのカバー曲で、世間評判はさほどでもないが、カバーと言われないと分からないレベルにThe Metersらしい個性に彩られているアレンジが逆に個性的。アナログ時代のB面に入るとややファンキーさが影を潜めるが、「Gettin' Funkier All The Time」でファンキーに戻ってくるから眠気覚ましにもなり強烈なグルーブ。ピアノやオルガンが心地良く鳴らされている印象も強いB面はセンス抜群の楽曲が並ぶので飽きさせない。A面は分かりやすいがB面も捨てられないようやく理解してきた名盤。

1972年リリースのソウル・ファンク系裏方ミュージシャンバンド、The Metersの4枚目のアルバム「Cabbage Alley」は以前からロックよりと言われて興味は持っていたが、積極的に取り組む機会もなくて後回しになっていたので、ようやく着手している。なるほどThe Metersが黒人ファンクバンドと意識しなければロックとファンクの融合サウンドで、ロック側からの良い解釈で書けばLed Zeppelinの中期で聴ける重いファンクグルーブはかなり共通項の高いビート。そこにジミー・ペイジが確かに作りそうなギターリフが乗せられているからユニークな取り組みで、ベースは黒人独特のグルーブとブリブリに弾きまくるセンスの黒い色を出して、ロック寄りと言われる理由も分かる。大きく異なる点はボーカルスタイル。ロックの熱唱系とは異なり音楽的過ぎるから曲に合いすぎるプロのセンスの歌唱力。この逸脱感があればロックと大差ないヘヴィスタイルの完成も可能性はあったか。
圧倒的にThe Metersらしい個性はコンガ、パーカッションの存在でアルバム全編で概ねこのパーカッションが鳴っているので白人の音には到底聴こえない。ここまでファンクバンドでギターがカッコ良くロックらしく鳴らされているバンドはファンカデリック程度なので目立つ存在で、Dr.Johnを筆頭に白人系のバンドと交流があり、ストーンズのツアーでは前座を務めているし、ポール・マッカートニーのウィングスとも絡む。偏見なしに音に集中すると幾つかの曲は思いグルーブを持つロックアプローチが強いので深みにハマると怖そう。メロウで聴かせる曲もあるので不思議な感触は味わえるが、その妙技こそがThe Metersの旨味。
「Cabbage Alley」は冒頭からブリブリに始まるが、「Birds」はニール・ヤングのカバー曲で、世間評判はさほどでもないが、カバーと言われないと分からないレベルにThe Metersらしい個性に彩られているアレンジが逆に個性的。アナログ時代のB面に入るとややファンキーさが影を潜めるが、「Gettin' Funkier All The Time」でファンキーに戻ってくるから眠気覚ましにもなり強烈なグルーブ。ピアノやオルガンが心地良く鳴らされている印象も強いB面はセンス抜群の楽曲が並ぶので飽きさせない。A面は分かりやすいがB面も捨てられないようやく理解してきた名盤。
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