Brand X - Masques
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Brand X - Masques (1978)

英国の誇る70年代のジャズ・ロックバンドも幾つか挙げられるが、中でも一二を争うレベルに位置付けられるBrand Xも安定の活動を継続していた。1978年にリリースされた4枚目のアルバム「Masques」ではフィル・コリンズがジェネシスの活動に忙殺されたので、代理にチャック・バーギーを迎えてプレイしている。Brand Xの要、パーシー・ジョーンズは健在で、Quatermassからミュージシャン活動が盛んなピーター・ロビンソンの鍵盤にパーカッションにモーリス・パートもいるから超絶リズムプレイが圧巻。グッドサールのギターも相変わらずながらアルバムのアンサンブルはリズム隊に主権があるような印象で、フュージョンよりも新しいサウンドを出している感覚は英国を贔屓目に見すぎているか。
不思議な言い方だが、ジャズ・フュージョンの音ではなく、明らかにロックバンドのサウンドをしたアルバム。テクニックも音楽家的感性もジャズ・フュージョンと変わらず、リズムの複雑さやコード展開も似たように技巧的にプレイされているから、普通に聞けばジャズ・フュージョンになるところがロックの姿。音楽的に解析すれば明らかな違いが判明する可能性もあるが、聴いてロックの印象しか残らないから不思議な音の構成。アメリカと英国の違い、明るさと湿っぽさの違い、ギタリストの存在と差異点はあるが、ジャズ・ロックとジャズ・フュージョンの差はそのレベルを大きく超えた隔たり。
Brand Xのアルバムではかなり聴きやすい部類に入る作品で、フィル・コリンズ不在が逆にバンドのこだわりを薄くしたか、新たな方向性を見つけ出している。その中でもリズム隊のインタープレイは超絶モノが幾つも聴けるのでバンドの深みは変わらずに、幅を広げた素晴らしき作品。何よりもロックで聴けるから嬉しくなる。

英国の誇る70年代のジャズ・ロックバンドも幾つか挙げられるが、中でも一二を争うレベルに位置付けられるBrand Xも安定の活動を継続していた。1978年にリリースされた4枚目のアルバム「Masques」ではフィル・コリンズがジェネシスの活動に忙殺されたので、代理にチャック・バーギーを迎えてプレイしている。Brand Xの要、パーシー・ジョーンズは健在で、Quatermassからミュージシャン活動が盛んなピーター・ロビンソンの鍵盤にパーカッションにモーリス・パートもいるから超絶リズムプレイが圧巻。グッドサールのギターも相変わらずながらアルバムのアンサンブルはリズム隊に主権があるような印象で、フュージョンよりも新しいサウンドを出している感覚は英国を贔屓目に見すぎているか。
不思議な言い方だが、ジャズ・フュージョンの音ではなく、明らかにロックバンドのサウンドをしたアルバム。テクニックも音楽家的感性もジャズ・フュージョンと変わらず、リズムの複雑さやコード展開も似たように技巧的にプレイされているから、普通に聞けばジャズ・フュージョンになるところがロックの姿。音楽的に解析すれば明らかな違いが判明する可能性もあるが、聴いてロックの印象しか残らないから不思議な音の構成。アメリカと英国の違い、明るさと湿っぽさの違い、ギタリストの存在と差異点はあるが、ジャズ・ロックとジャズ・フュージョンの差はそのレベルを大きく超えた隔たり。
Brand Xのアルバムではかなり聴きやすい部類に入る作品で、フィル・コリンズ不在が逆にバンドのこだわりを薄くしたか、新たな方向性を見つけ出している。その中でもリズム隊のインタープレイは超絶モノが幾つも聴けるのでバンドの深みは変わらずに、幅を広げた素晴らしき作品。何よりもロックで聴けるから嬉しくなる。
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