Zzebra - Panic
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Zzebra - Panic (1974)

英国ジャズ・ロックシーンに目を移すと、70年代初頭からいくつものバンドが同様の試みを繰り返していたが、フュージョンに近づくバンドはさほど多くなかった。その辺りで知られたジャズ・ロックバンドはIfやNucleus、Soft Machine方面はフリージャズになるので、スタンダードな演奏を繰り広げるバンドはあまり思いつかない。その中でIfを離脱したテリー・スミスがオシビサのメンバーと組んだジャズ・ロックバンド、ZZEBRAはマイナーながらも際立った作品を残している。
1974年にセカンドアルバム「Panic」をリリースしているが、本アルバムには一曲ジェフ・ベックがギターを弾いており、アルバム「Blow by Blow」時代と思うと妙に納得するセッションの「Put a Light on Me」。この時期ジェフ・ベックは様々なミュージシャンとセッションしてメンバーを探したり、新しい音楽性を模索していたようにも思えて、ゲスト参加作品もチラホラと耳にする。本作もその活動の一環と思われるが、参加したバンドの方、すなわちZZEBRAの作風やバンドのスタンスは紛れもなく時代の先端を担ったフュージョン風味の強いジャズ・ロック。アメリカでは成熟しなかったエレクトリックジャズの発展形をロックバンド形態で実現し、オシビサの民族風味を織り交ぜた事で単なるジャズに留まらず、ワールドワイドなミクスチュアーも果たした完全なるジャズ・ロック。プログレではないのであまり名前を挙げられず埋もれたバンドの作品となっている。
ロックバンドの楽器陣営に管楽器専門奏者が2名にフルートもパーカッションも加わり、オシビサの不思議な色合いも取り込んでいるロックの器の大きさ。出されてくる音楽は紛れもなくエレクトリックジャズ・ロックに即した概ねインストばかりで、アフロフュージョンロックの様相を示し、サックスの音色が鳴り響く感触が多いからロックに聞こえにくいが、革新的なアプローチとも聴けるのでジェフ・ベックも試したくなったか。まだ英国ロックのマイナーな世界にはこのようにユニークなバンドが存在しているので、発掘すると歴史の証人になれる楽しみもある。

英国ジャズ・ロックシーンに目を移すと、70年代初頭からいくつものバンドが同様の試みを繰り返していたが、フュージョンに近づくバンドはさほど多くなかった。その辺りで知られたジャズ・ロックバンドはIfやNucleus、Soft Machine方面はフリージャズになるので、スタンダードな演奏を繰り広げるバンドはあまり思いつかない。その中でIfを離脱したテリー・スミスがオシビサのメンバーと組んだジャズ・ロックバンド、ZZEBRAはマイナーながらも際立った作品を残している。
1974年にセカンドアルバム「Panic」をリリースしているが、本アルバムには一曲ジェフ・ベックがギターを弾いており、アルバム「Blow by Blow」時代と思うと妙に納得するセッションの「Put a Light on Me」。この時期ジェフ・ベックは様々なミュージシャンとセッションしてメンバーを探したり、新しい音楽性を模索していたようにも思えて、ゲスト参加作品もチラホラと耳にする。本作もその活動の一環と思われるが、参加したバンドの方、すなわちZZEBRAの作風やバンドのスタンスは紛れもなく時代の先端を担ったフュージョン風味の強いジャズ・ロック。アメリカでは成熟しなかったエレクトリックジャズの発展形をロックバンド形態で実現し、オシビサの民族風味を織り交ぜた事で単なるジャズに留まらず、ワールドワイドなミクスチュアーも果たした完全なるジャズ・ロック。プログレではないのであまり名前を挙げられず埋もれたバンドの作品となっている。
ロックバンドの楽器陣営に管楽器専門奏者が2名にフルートもパーカッションも加わり、オシビサの不思議な色合いも取り込んでいるロックの器の大きさ。出されてくる音楽は紛れもなくエレクトリックジャズ・ロックに即した概ねインストばかりで、アフロフュージョンロックの様相を示し、サックスの音色が鳴り響く感触が多いからロックに聞こえにくいが、革新的なアプローチとも聴けるのでジェフ・ベックも試したくなったか。まだ英国ロックのマイナーな世界にはこのようにユニークなバンドが存在しているので、発掘すると歴史の証人になれる楽しみもある。
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