Weather Report - Weather Report '81
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Weather Report - Weather Report '81 (1982)

エレクトリック楽器でジャズから派生したメロディを奏でながら楽器の旋律でぶつかり合うスタイルは元々ロック連中が取り込んだスタイルだが、そこをまたジャズ連中がアプローチしてフュージョンとなり、ロックと似たように各種融合を果たしていつしかアンプのボリュームを上げて演奏するライブにも発展した。ウェザー・リポートの80年代はジョー・ザヴィヌルとジャコ・パストリアスが音のデカさを競ってライブを繰り広げ、ロックと同じく疲弊していった矢先にジャコ・パストリアスがドラマーのピーター・アースキンと共にバンドを離脱する。ここでウェザー・リポートの黄金時代が潰えてしまったが、その最終作となった1981年に録音されたアルバム「Weather Report '81」。
リリースは翌1982年だが、ファンからは脱退前提のアルバムだから熱量が少ないとの反応で、イマイチ評価も低い。その評をどことなく知ってたから自分が聴く時も後回しになってしまったが、聴けばまるでそんな評判は関係ない程のアグレッシブなプレイだった。ジャコ・パストリアスのベースは最初からこれまで以上にブリブリ弾かれてて、ピーター・アースキンのソリッドなドラミングと共に強烈な印象を放っている。楽曲の出来映えとスリリングさ加減のテンションはやや低めと同意するが、それでも相変わらずの高品位な楽曲が奏でられて、バンドメンバーの演奏のぶつかり合いや旋律の試し合いも存分に味わえるスタイルだから何ら問題なく良いアルバム。ここまで来ると確かにロックと変わらない演奏スタイルと曲調で、丁寧に演奏されている面と歌がないだけで大いにロックシーンに出て来ておかしくないクォリティ。
10分以上にも及ぶ「N.Y.C」のメドレーもジャコ・パストリアスのベースが強烈で、相変わらずのウェザー・リポート節と安心して楽しめるし、スリリングさも当然出ているのでアルバムレベルで素晴らしい作風。これまでの作品が120点だから本作で100点は低いと言われるような評価だ。自分がそこまでウェザー・リポートを聴いて楽しめるようになるとは随分と大人になったと実感するが、妙なプログレよりはスッキリしていて聴きやすい楽器のぶつかり合いで、大いに楽しもう。

エレクトリック楽器でジャズから派生したメロディを奏でながら楽器の旋律でぶつかり合うスタイルは元々ロック連中が取り込んだスタイルだが、そこをまたジャズ連中がアプローチしてフュージョンとなり、ロックと似たように各種融合を果たしていつしかアンプのボリュームを上げて演奏するライブにも発展した。ウェザー・リポートの80年代はジョー・ザヴィヌルとジャコ・パストリアスが音のデカさを競ってライブを繰り広げ、ロックと同じく疲弊していった矢先にジャコ・パストリアスがドラマーのピーター・アースキンと共にバンドを離脱する。ここでウェザー・リポートの黄金時代が潰えてしまったが、その最終作となった1981年に録音されたアルバム「Weather Report '81」。
リリースは翌1982年だが、ファンからは脱退前提のアルバムだから熱量が少ないとの反応で、イマイチ評価も低い。その評をどことなく知ってたから自分が聴く時も後回しになってしまったが、聴けばまるでそんな評判は関係ない程のアグレッシブなプレイだった。ジャコ・パストリアスのベースは最初からこれまで以上にブリブリ弾かれてて、ピーター・アースキンのソリッドなドラミングと共に強烈な印象を放っている。楽曲の出来映えとスリリングさ加減のテンションはやや低めと同意するが、それでも相変わらずの高品位な楽曲が奏でられて、バンドメンバーの演奏のぶつかり合いや旋律の試し合いも存分に味わえるスタイルだから何ら問題なく良いアルバム。ここまで来ると確かにロックと変わらない演奏スタイルと曲調で、丁寧に演奏されている面と歌がないだけで大いにロックシーンに出て来ておかしくないクォリティ。
10分以上にも及ぶ「N.Y.C」のメドレーもジャコ・パストリアスのベースが強烈で、相変わらずのウェザー・リポート節と安心して楽しめるし、スリリングさも当然出ているのでアルバムレベルで素晴らしい作風。これまでの作品が120点だから本作で100点は低いと言われるような評価だ。自分がそこまでウェザー・リポートを聴いて楽しめるようになるとは随分と大人になったと実感するが、妙なプログレよりはスッキリしていて聴きやすい楽器のぶつかり合いで、大いに楽しもう。
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