Return To Forever - Where Have I Known You Before
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Return To Forever - Where Have I Known You Before (1974)

ジャズ・フュージョンとロックはベックも含めて皆影響しあっていた時期と考える方が賢明。プログレからジャズ・ロックに目覚め、ベックあたりからインスト合戦にも目覚めてジャコパスやスタンリー・クラーク、またはマクラフリンやチック・コリア、アル・ディ・メオラからギターインストを意識した風潮だとカテゴリを跨いだクロスオーバーな世界をミュージシャン側がこぞってチャレンジしていき、リスナーが着いていけないスピードで進化を果たしている。音楽の発展そのものを間近で見ていたにも関わらず、着いていけないとは情けないが、それだけミュージシャンの方が感度が高かった。ジャズもフュージョンもロックもクロスオーバーも、もっと言えばファンクもオーケストラも同じ土俵で鳴らされて高次の世界で味わえるアルバムが既に70年代にリリースされていた驚き。
チック・コリア関連が続くが、今度はReturn To Foreverにアル・ディ・メオラが参加した最初のアルバム、バンドでは4枚目のアルバムとなる「Where Have I Known You Before」。ベースは当然のスタンリー・クラークで最初から超絶ベースを存分に鳴らして度肝を抜くスタイルが味わえる。一方のアル・ディ・メオラは本アルバムではまだ個性の発揮にまで至っておらず、無難なプレイに始終しているか勉強中的な参加の様子で、その分をチック・コリアが多彩な音色で弾いてアルバムを彩っている。その影響か、アルバムは明らかにジャズ・フュージョンよりはジャズ・ロック、プログレッシブ・ロックのジャズ・ロック世界とカンタベリーに肉薄する軽やかなメロディが紡がれる作品となり、情報を得ないで聴けば、カンタベリーよりもやや重さを伴うアルバムと聴ける作品。
アメリカの出自なので軽やかと言えどもカンタベリー系列とは大きく異なるジャズでしかないが、メロディが変われば面白い試みにも発展出来る素地がある作品なので、アル・ディ・メオラがもっと本領発揮したらユニークな世界に進むのも当然。それでも随分弾いてて戦慄するシーンも多々あるから、強烈なメンバーによるアルバムと改めて認識する一枚。世間的評判はともかく、聴き応えのある演奏。

ジャズ・フュージョンとロックはベックも含めて皆影響しあっていた時期と考える方が賢明。プログレからジャズ・ロックに目覚め、ベックあたりからインスト合戦にも目覚めてジャコパスやスタンリー・クラーク、またはマクラフリンやチック・コリア、アル・ディ・メオラからギターインストを意識した風潮だとカテゴリを跨いだクロスオーバーな世界をミュージシャン側がこぞってチャレンジしていき、リスナーが着いていけないスピードで進化を果たしている。音楽の発展そのものを間近で見ていたにも関わらず、着いていけないとは情けないが、それだけミュージシャンの方が感度が高かった。ジャズもフュージョンもロックもクロスオーバーも、もっと言えばファンクもオーケストラも同じ土俵で鳴らされて高次の世界で味わえるアルバムが既に70年代にリリースされていた驚き。
チック・コリア関連が続くが、今度はReturn To Foreverにアル・ディ・メオラが参加した最初のアルバム、バンドでは4枚目のアルバムとなる「Where Have I Known You Before」。ベースは当然のスタンリー・クラークで最初から超絶ベースを存分に鳴らして度肝を抜くスタイルが味わえる。一方のアル・ディ・メオラは本アルバムではまだ個性の発揮にまで至っておらず、無難なプレイに始終しているか勉強中的な参加の様子で、その分をチック・コリアが多彩な音色で弾いてアルバムを彩っている。その影響か、アルバムは明らかにジャズ・フュージョンよりはジャズ・ロック、プログレッシブ・ロックのジャズ・ロック世界とカンタベリーに肉薄する軽やかなメロディが紡がれる作品となり、情報を得ないで聴けば、カンタベリーよりもやや重さを伴うアルバムと聴ける作品。
アメリカの出自なので軽やかと言えどもカンタベリー系列とは大きく異なるジャズでしかないが、メロディが変われば面白い試みにも発展出来る素地がある作品なので、アル・ディ・メオラがもっと本領発揮したらユニークな世界に進むのも当然。それでも随分弾いてて戦慄するシーンも多々あるから、強烈なメンバーによるアルバムと改めて認識する一枚。世間的評判はともかく、聴き応えのある演奏。
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